万能型の名将とは? わかりやすく解説

万能型の名将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:12 UTC 版)

中村順司」の記事における「万能型の名将」の解説

中村といえば甲子園20連勝采配強運と共に多く一流選手育てた技術指導の上手さが強調されがちであるが、時には大胆さ見せ万能型の指揮官でもあった。 それが遺憾なく発揮されたのが1983年選手権大会でPL学園は共に1年生エース桑田4番清原擁して勝ち進み準決勝徳島池田高校対戦する事となった。PL1981年1982年春と連覇した強豪ではあったが、池田1982年夏、1983年春に夏春連覇したそれ以上強豪であり、この夏優勝すれば史上初の夏春夏の3連覇かかっていた。エース水野雄仁剛速球や「視界から消える」とまで評され高速スライダー加え勝負どころではシュート詰まらせるクレバーさも持ち合わせ超高校級投手で、山びこ打線といわれた強力打線がこの大会で猛威発揮しており、下馬評では池田有利だった加えて桑田準々決勝高知商戦打ち込まれており、水野自身も、著書高知商には四国大会で圧勝している為、準々決勝当たった中京(現中京大中京高校)よりもPLの方が力は落ちると見ていたという。 この高校生離れした強さを誇る池田対し中村は「池田選手とて高校生」とむしろ選手達には精神面での対等性を強調したという。そして引っ張る事が難し水野速球シュート対し、「流し打ちなどチャチな事考えるな。思い切って引っ張っていけ」と桑田指示し桑田指示通り2回裏水野速球レフト特大先制2ラン放った。更にこの直後ラストバッターソロ続き7番打者この後一発放って山びこ打線お株を奪うかのように水野から計3発7点たたき出し桑田投げる方でも池田山びこ打線を何と完封してしまった。打たれ水野3回戦広島商戦で頭に死球受けていたが、「中京戦のピッチング清原完璧に抑えられたことを考えると、死球影響ではないと思う。結局PL対す油断や隙があったことが最大敗因だった。」と振り返っている。 年月経った現在の視点からは、この一戦歴史上強豪対決一つとして語られる事が多く大番狂わせとは見づらいが、この時の世論池田優勝するという見方大勢であり、この池田準決勝での敗戦は、一般ニュースで取り上げられる程の話題でもあった。 選手育成に関しては、無理に型にはめることはせず、合理的な体の使い方教えたり野球人として心構え教えたりすることで高校卒業後も野球選手としてレベルアップしていくことを主眼置いた指導をする。

※この「万能型の名将」の解説は、「中村順司」の解説の一部です。
「万能型の名将」を含む「中村順司」の記事については、「中村順司」の概要を参照ください。

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