万能ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 03:51 UTC 版)
万能ワクチン(ばんのうワクチン)とは、あらゆる型のインフルエンザウイルスに効果のあるワクチンのことである。またそのような抗体を万能抗体と呼ぶ。
概要
国立感染症研究所の内田哲也を中心とする研究班は、免疫細胞内にインフルエンザウイルスに似た人工物を送り込み細胞傷害性T細胞を誘導するワクチンを開発した。マウス実験においてソ連型、香港型、鳥インフルエンザの3つのウイルスに対する効果を確認し、実用化に向けて研究を進めている。[1]
藤田保健衛生大学の黒沢良和学長らの研究グループは2014年2月に、愛知県に住む男性が過去に3種類の型のインフルエンザウイルスに感染し鳥インフルエンザH5N1型の抗体を持つことを公表した。万能抗体を作るワクチンの開発が期待できるとして、科学誌「プロスワン」に論文が掲載された。[2]
脚注
関連項目
万能ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/28 10:01 UTC 版)
エイス研が開発している、どのインフルエンザにも効果のあるワクチン。従来のワクチンがウイルス表面のタンパクの型に反応するのに対し、変異した際に変化の少ない内部のタンパクに反応することでウイルスの型を無視できる。臨床試験が始まったばかりで認可がおりていないが、トリニティはH5N1亜型「豚インフルエンザ」に対するWHOの警戒フェーズが6であることを挙げ、認可外ワクチンを使用可能だと判断し提出を要請した。しかし安全性確認ができていないという理由でエイス研はこれを拒否した。ただしシンヤは予防と治験のため同意なしでトリニティに接種している。
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