ワイヤレス式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 08:21 UTC 版)
テイザー社では、発射体に電源部を内蔵してワイヤーを不要とし、通常の銃器のように使用できるモデル「TASER XREP」も開発している。これは武装した暴徒対策にアメリカの警察で広く使用されている散弾銃の12番径実包と同一形状のもので、射程距離は約30m(100フィート)である。 発射体には針の出た電極と、接地極となるむき出しの導線部があり、先端部の針が刺さると本体と先端の針が分離、ぶら下がった本体から伸びる導線を接地極として電流が流れる仕組みである。発射体に組み込まれた電源は小さく電力も限られるが、既存の銃器を流用することや、発射すると展開する羽で回転しながら高い直進性を示すため、離れた位置から正確に対象物に当てやすく、命中すれば約20秒にわたって対象の行動を阻むとしている。 弾薬としての特性が実弾とはかなり異なるため、自動式散弾銃での使用は推奨されておらず、ポンプアクション方式など手動で装填するメカニズムを持つ銃での使用が薦められている。テイザー社は発射体と共に、ポンプアクション式散弾銃として広く普及しているモスバーグM500の樹脂部品を明るい黄色に置き換え、通常のショットガンと容易に区別できるようにしたカスタム品を法執行機関向けに販売している。
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