ロマン派のサッフォーとは? わかりやすく解説

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ロマン派のサッフォー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 03:30 UTC 版)

カロリーネ・フォン・ギュンダーローデ」の記事における「ロマン派のサッフォー」の解説

カロリーネ24歳で「ティアーン(Tian)」という偽名によって最初の本「詩と幻想集」を出版したとき、ゲーテはこの詩人次のように書き送った。「このような詩は、本当にめったに現れるとがないものです。」2歳年上クレメンス・ブレンターノもまた驚いた。「如何にして彼女が真摯な詩的才能私から隠すことができたのか、私には未だ理解できません。」 ブレンターノその後すぐに有名になった。しかし、カロリーネ・フォン・ギュンダーローデ作品今日に至るまで彼女の生涯影の部分留まり続けている。一生のうちカロリーネはヨーロッパ・ロマン主義の最も美しい詩のうちのいくつか書いたが、それは死を渇望するような「真紅の」詩であったカロリーネの詩は陰鬱にして大胆であったが、頭に入りすいものでもあった。19世紀にして既にカロリーネ・フォン・ギュンダーローデは「ロマン派のサッフォー」と呼ばれていた。 カロリーネ詩作は、自身理念実現しよう模索する当時恋する女性が身を置いていた、表現に対して闘争もたらすのであるだけではなくカロリーネの高度に緊張した生涯終末先取りするものでもあった。 In die heitre freie Bläue 快活自由な青の中に In die unbegränzte Weite 制限されない広がり中に Will ich wandeln, will ich wallen 私は静かに歩んで生きたい。 Nichts soll meine Schritte fesseln. 何も私の歩み縛ってならない。 Leichte Bande sind mir Ketten 軽やかなリボンは私にとって鎖であり Und die Heimat wird zum Kerker. 故郷牢獄となる。 Darum fort und fort ins Weite それ故に、さらに、さらに広がり中に Aus dem engen dumpfen Leben. 狭い馬鹿げた生を出でて。 修道女にして女流詩人という女性異例な出現は、同時代人にとって既に一つの謎であったまた、カロリーネの詩はその無限定ゆえに多く読者怖気づかせるものであったカロリーネの詩は、あるハイデルベルク女子学校校長評したように、「大胆に過ぎ、男性的に過ぎるもの」として現れのであるカロリーネその女性性を疑問付されていた。女性かのように振舞うべきである、そして女性このように詩作するべきである、といったような当時考え抵抗したためである。 「私は女性の美徳女性幸福に対す如何なる感覚持ち合わせていない」とカロリーネ21歳のとき既に認めていた。「野生的なもの、偉大なもの、輝かしいもののみが私の気に入るのである。それは不幸ではあるがこれ以上改善されることはない、私の魂の中の不均衡である。私は女であって、男の力なくして男のようになりたい欲望持っているので、この不均衡留まるであろうしまた留まらねばならないそれ故に、私は変わり行くし、また自らと調和するとがない。」

※この「ロマン派のサッフォー」の解説は、「カロリーネ・フォン・ギュンダーローデ」の解説の一部です。
「ロマン派のサッフォー」を含む「カロリーネ・フォン・ギュンダーローデ」の記事については、「カロリーネ・フォン・ギュンダーローデ」の概要を参照ください。

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