ロボット業界時代
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2001年、中川は日本科学未来館の展示企画グループサブリーダーに就任。ASIMOの常設展示に携わり、ROBO-ONEの第1回大会を同館で開催すべく尽力した。2003年には北野共生プロジェクトに所属していた山崎文敬が起業した株式会社イクシスリサーチに移り、取締役を務めた。同時に法政大学や電気通信大学のロボット研究者と、小型人型ロボットを教育に導入する試みを行っている。 2005年9月にはロボットの開発・販売・研修を行う株式会社アールティを起業し、代表取締役に就任。2005年から開催された「ロボLDK」では、実行委員長も務めた。2014年にはロボカップ@ホームの普及活動にも取り組んだ。この間、マイクロマウスやロボカップの実行委員も務めている。 2008年にマイクロマウス競技でハーフサイズが登場した際には、それに対応したロボット「Pi:Co」をアールティで開発・販売した。また2009年からはアルデバランロボティクスの日本総代理店となり、NAOの販売を開始。二足歩行ロボットの自社開発としては、着ぐるみ用ロボット「RIC90」で知られる。同製品の制御にはV-Sido OSを取り入れ、アスラテックとも様々な連携をしている。 中川はソフトウェア技術者にも使いやすいロボットを思考。上田隆一とRaspberry Piを搭載したマイクロマウスや、唐揚げを操作するマニピュレータで連携した。Robot Operating Systemを研修に取り入れ、Googleの機械学習ライブラリ「TensorFlow」による「ディープラーニング」の講習も企画した。2018年には「ROSCon」の日本ローカル版「ROSCon jp」を立ち上げており、アールティからはRTミドルウェアやROSに対応した教育用の商品が多く販売されている。2018年には、大阪大学大学院基礎工学研究科の細田耕と共同開発した研究開発用ロボットアーム「CRANE-X7」も発売した。 さらに、アールティは億単位の資金調達を達成し、食品産業への適用を目指した協働ロボット「Foodoly」(フードリー)を発表。2021年には野菜を認識してフードスライサーに投入する「NEKONOTE Vegepicker」システムに発展。同年には鈴茂器工と共同でのりまきを製造可能な「Foodly スズモコラボモデル」も開発している。また、研究者向けの二足歩行ヒューマノイド「Bonobo」(ボノボ)も開発した。
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