ロサンゼルスへの移転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 18:54 UTC 版)
「ベリー・ゴーディ」の記事における「ロサンゼルスへの移転」の解説
1972年、ゴーディーはロサンゼルスにあるファッションやエンターテイメント関係の専門学校FIDMに学び、ここで商業的に成功したビリー・ホリデイの伝記映画『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』の製作総指揮にあたった。この映画には、ダイアナ・ロス(この作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた)、リチャード・プライヤーが出演しており、また、無名だったビリー・ディー・ウィリアムズはこの作品で注目された。当初、スタジオ側は、ゴーディーの意向に反して、何度かスクリーン・テストをした上でウィリアムズの起用を拒んだ。しかし、最後にはゴーディー持ち前の執拗さが勝り、ウィリアムズはスターとしての地位を築くことになった(後に、ウィリアムズは、1992年のABCテレビのミニ・シリーズ『The Jacksons: An American Dream』で、ゴーディー役を演じている)。続けてゴーディーは、やはりダイアナ・ロスを主演に起用し、『マホガニー物語』(1975年)を製作・監督した。1985年には、アクション俳優タイマック(Taimak)や、ヴァニティ(Vanity)(プリンスの共演者)を起用したカルト的なマーシャルアーツ映画『ラスト・ドラゴン』を製作した。 1970年代から1980年代にかけても、モータウンはジャクソンズ、リック・ジェームス、ライオネル・リッチー、永くレーベルに留まったスティーヴィー・ワンダーとスモーキー・ロビンソンらによる大ヒットを出し続けたが、かつてのような勢いは見られなくなっていった。ゴーディーは、1988年6月28日に、自分が持っていたモータウンに関する権利をMCAとボストン・ヴェンチャーズ(Boston Ventures)に6100万ドルで売却した。その後さらに、モータウンの楽曲多数を管理している音楽出版社 Jobete の持ち株の大部分を、EMI Publishing に売却した。 ゴーディーは、1994年に、自伝『モータウン、わが愛と夢』(To Be Loved)を発表した(邦訳は1996年)。
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