ライブハウス用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 03:22 UTC 版)
対バン 複数のバンドが入れ替わりで出演する形式、またはその相手のバンドのことを言う。通常それぞれのバンドがステージ上で共演することはないが、イベントライブでは複数のバンドでのセッションを行うこともある。 チャージバック制 チケットチャージに対して、集客数や料金相応の配分率を決め店と出演・企画者と売り上げを分ける方法。ライブハウスもリスクを背負うために店なりのカルチャーを持っているところが多い。入場時にどのバンドが目当てで来店したかの確認が行われることもある。 ノルマ制 出演するバンドにチケット売り上げのノルマを設定し、集客に関係なく出演者・企画者に金銭が発生する場合がある。ライブハウス側はあまりリスクを背負わないため、まだ固定客がいない初心者のバンドには出演しやすい条件ともいえる。 ワンドリンク制 入場時に入場料金の他に1杯分のドリンク代を事前徴収するシステム。ドリンク代は純粋に店の売り上げになる。2杯分を徴収する場合もあり、その場合はツーオーダー制と呼ばれる事もある。軽食なども対象になる場合や、事前に料金を徴収せずにワンオーダー以上を義務付け、店を出る際に精算するシステムの店もある。一部のライブハウスでは未成年者の飲酒防止対策としてソフトドリンクとアルコールのチケットを分けている所もある。1D別・1ドリンク別(チケット代と別で1ドリンク必須)や1D込・1ドリンク込(チケット代に1ドリンクの代金が含まれる)などと表記されることもある。 ドネーション制 入場料金は徴収せず、バンドの演奏を見た客がそれに見合った金額を投げ銭として支払うもの。ミュージシャンの下限金額が設定されている場合もあるが、全く気に入らなかった場合は1円も支払わなくていいシステムもある。主に路上で行われるストリートライブなどでバンドがギターケースのふたを開けてライブを行い、そこに客が賽銭の様に小銭を投げ入れる仕組みを採用したもの。チャージバック制・ノルマ制・ワンドリンク制は必ず入場料が発生するのに対し、入場料はかからないため、客にとっては気軽に演奏を聞く事ができる。その一方で、バンドにとっては気に入ってもらえれば予想以上の金額を得ることができるが、その逆も起こりうるのでリスクを背負うとも言えるが、ある一面評価を金で計ることができるので腕試し的な要素もある。 パブタイム ライブ終了後に行われる飲食営業のこと。ただし、一般の客というより、出演者の打ち上げになることが多い。この時間に色々な企画が生まれることも多く、パブタイムの盛り上がりがライブハウスのバロメーターとも言える。 オープンマイク 店のマイクやステージ、楽器などを、演奏したい一般客に開放する、というイベント。客どうしの交流から新たな企画やバンドが誕生することもある。 モッシュ 観客が体をぶつけ合って押しくらまんじゅう状態になること。 ダイブ 密集した観客の頭上に出演者が飛び乗ること。ステージダイブ。 観客が密集した観客の頭の上を前方(ステージ側)へと移動していく行為はクラウド・サーフィング(泳ぐ)またはコロダイ(転がる)という。演者ではなく客がダイブするため逆ダイとも言うが、近年、逆ダイは折りたたみ(フィストバンギングをしながら腰から前に折る)を指す場合もある。 いずれも危険行為とされ、上記のモッシュと共に主催者側から禁止されることも多い。
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