クラウドサーフィング
英語:crowd surfing
ライブハウスで催されるロックバンド等のコンサート(ライブ)において、出演者が観客が、客席(フロア)にひしめく観客の頭上へ全身を上げ、あたかも波乗りのような格好で留まったり移動したりする状況のこと。
クラウド(crowd)は「群衆」「人混み」といった意味であり、サーフィング(surfing)は「波乗り」のことである。surfing は単独ではもっぱら「サーフィン」と表記されるが、crowd surfing を「クラウドサーフィン」と表記する例は少なく、たいてい「クラウドサーフィング」と表記される。
クラウドサーフィングでは観客の頭上に人が全身を上げる格好になり、下に位置する観客が強力して支え合うことになるが、その一体感もまた会場の熱気を高める効果をもたらす。他面、クラウドサーフィングのひしめきに乗じて、どさくさに紛れて女性の体を触ったり、あるいは女性をクラウドサーフィングの名目で頭上に上げて支持する名目で触ったりといった性的ハラスメントの現場と化す場合もあり、問題視されることがある。
クラウド・サーフィング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/23 02:18 UTC 版)
クラウド・サーフィング (crowd surfing) とは、主にロックコンサートにおいて、フロアの観客へ「モッシュダイブ」した後に観客頭上を、体を支えられた人間(モッシュダイブした人)がサーフィンをするように移動させる行為。又は観客席で柵や観客の上によじ登り、観客に運んでもらう行為。「クラウドサーフ」とも呼ばれる[1]。
概要

クラウド・サーフィングを行う者(クラウド・サーファー)は自分の身体を他の観客に委ね、これに協力する者は手で支えつつステージ方向に押し出すことで自分の頭上を通過させる。前提としてある程度、人が密集している必要があるので、ステージ付近で行われることが多い。
死傷の危険性と禁止
モッシュと同様に、ライヴ中に興奮した且一部の観客」によって自然発生的に行われる。危険を伴う行為であるため、公演によっては前段階の「ダイブ」自体が禁止され[2][3]、開演前にその旨のアナウンスが行われる。海外のライヴにおいてはクラウド・サーフィングが原因と見られる事故による死者も出ており[4]、禁止を強化する動きもある[5]。ライブ中にクラウド・サーフィングを行った観客に対しミュージシャンが注意を行った例も存在する[6]。また、2019年末から発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって多くのライブハウスでモッシュと併せて全面的に禁止としている[7]。
なお、日本においては「クラウドサーフィング」という意味で「ダイブ」という単語が使われることがあるが、これは誤りである[8]。「ダイブ」は飛び込む行為であり、「クラウドサーフィング」は飛び込んだ後の行為である[1]。
関連項目
脚注
- ^ a b “モッシュ/ダイブの歴史を探る【前篇】”. Red Bull. 2022年10月30日閲覧。
- ^ http://www.loudpark.com/10/guide/faq.html#q12
- ^ “開催概要・注意事項”. COUNTDOWN JAPAN 19/20. 2022年10月30日閲覧。
- ^ https://www.barks.jp/news/?id=1000034478&m=all
- ^ ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。危険行為を行なった参加者には退場等の厳重な措置を取らせていただきますので、ご了承下さい。
- ^ eastern youth | 鹿児島 WALK INN FES! 2019 | 2019.05.18 | LIM PRESS
- ^ 見えぬ再開後の収益モデル「コロナ禍は未知の厳しさ」 震災乗り越えたライブハウスも生き残り模索|まいどなニュース
- ^ http://www.pizzaofdeath.com/i/kenc/65/65-1.html
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