ヨークマツザカヤとロビンソン・ジャパンの展開
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「ロビンソン百貨店」の記事における「ヨークマツザカヤとロビンソン・ジャパンの展開」の解説
1984年に、「イトーヨーカ堂」が、札幌松坂屋の再建支援の実績(「ヨークマツザカヤ」)をバックにアメリカのJ. W. ロビンソン社(現在は廃業)と提携して、株式会社ロビンソン・ジャパンを設立したのが始まりである。 1985年11月に、イトーヨーカ堂のドミナントエリアの中で百貨店空白地帯であった埼玉県春日部市に、三井不動産による「春日部三井ショッピングセンター」の核テナントとして、最初の春日部店を開業した。開店時に行われたオープニングセレモニーには、創業の地ロサンゼルスから市長のトム・ブラッドレイも出席した。 ここには当初、「西武百貨店」(当時は西武流通グループ)が入居することが決まっていた。1982年9月に、店舗を運営する現地法人「春日部西武」を設立し、1984年6月に開店する事を目指した。だが、建設計画中の1983年10月に、西武流通グループ側は開店時期を「1987年度内に延期する」と要請。これを巡り、開店時期を「遅くとも1985年度内」と求めていたビルオーナーの三井不動産側等と意見が対立した事で西武流通グループ側は出店契約を解除した。三井不動産はショッピングセンター計画を維持しつつ、代替テナントを募る事になった。 これを見たイトーヨーカ堂側が、同年11月にテナントを引き受ける形で、上記の「ヨークマツザカヤ」を出店させることとなった。その後、建設中の1984年9月26日にイトーヨーカ堂がロビンソン社と提携したことを受けて、ヨークマツザカヤから「ロビンソン百貨店」へ変更となった。 また1990年4月には、栃木県宇都宮市に宇都宮店を開業させ、1994年3月にはヨークマツザカヤの経営をロビンソン・ジャパンに譲渡させ、ロビンソン百貨店札幌店とした。2000年9月には、ダイナシティWESTの核店舗として小田原店を開業させ、一時期は国内に最大4店舗に拡大した。 この間にロビンソンは、「東京23区最後の駅前再開発」と呼ばれた足立区・北千住駅前の商業施設へ丸井・三越・東武百貨店などと出店を目指して争い、イトーヨーカ堂創業の地でもあることなどから最後まで出店に拘ったが、最終的には丸井に敗退する結果となった。 2003年、イトーヨーカ堂は新たに、株式会社ロビンソン百貨店を設立し、債務超過となった株式会社ロビンソン・ジャパンから百貨店事業を引き継がせ、不採算だった宇都宮店を9月に閉店させた。 札幌店(2008年7月) 春日部店(2010年5月) 小田原店(2010年5月)
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