ユニット折り紙の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 03:57 UTC 版)
「ユニット折り紙」の記事における「ユニット折り紙の歴史」の解説
ユニット折り紙の発祥は判然としないが、「めんこ」や「手裏剣」など2枚の紙から成る単純なユニット作品はかなり古くから存在していたものと想像される。1734年に刊行された「欄間図式」という本には、折り鶴や奴さんなどのポピュラーな作品と並んで、そのべ式ユニット(後述)の6枚組み立方体に酷似した作品が描かれており、この時期にはユニット折り紙の発想が萌芽していたと考えられる。 1960年代、薗部光伸によって考案された「薗部式ユニット(英語版)」はシンプルな折り方ながら応用範囲が広く、ユニット折り紙の普及のきっかけになった。現在でもショーウィンドーなどでそのべ式30枚組のくす玉を目にする機会は多く、日本人にとって最もなじみ深い折り紙作品の一つといってよい。 また笠原邦彦は自著でこの作品を紹介して普及に大きな役割を果たした他、自身も多くの作品を発表して、ユニット折り紙が一般に浸透するきっかけを作った。 1980年代には布施知子が登場し、多くの作品集を発表している。布施は多面体状のくす玉類の他、多角形の「箱」を数多く発表しており、主婦層などへのファン拡大に貢献した。その後登場した川村みゆきもまた、数学的センスに富んだ作品を世に送り出している。なお海外でも、ロバート・ニール、トム・ハル、フランシス・オウなど著名なユニット作家は数多い。
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