ヤナギハナガサとは? わかりやすく解説

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ヤナギハナガサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/07 16:53 UTC 版)

ヤナギハナガサ
Verbena bonariensis
東京都町田市、2006年5月15日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類I Euasterids I
: シソ目 Lamiales
: クマツヅラ科 Verbenaceae
: クマツヅラ属 Verbena
: ヤナギハナガサ V. bonariensis
学名
Verbena bonariensis L. (1753)[1]
和名
ヤナギハナガサ(柳花笠)、
サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)
英名
purpletop vervain
tall vervain
Buenos Ayres Verbena[2]
変種
  • V. b. var. bonariensis L.
  • V. b. var. conglomerata Briq.

ヤナギハナガサ(柳花笠、学名: Verbena bonariensis)は、クマツヅラ科クマツヅラ属多年草南アメリカ原産。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)ともいう[1][2]

特徴

多年生の草本[2]。高さ60 - 150センチメートル (cm) になる[2]。強健な、直立して開いた株立ちになり、は剛毛が多くざらつく[2]。断面は四角形から六角形[2]

粗く分枝した枝には、長楕円形から皮針形の、最大で13 cmのが数枚つく。葉身は濃緑色で、葉縁には浅い鋸歯があり、上面は細かな葉脈が凹んで皺があり、裏面に毛が生えている[2]。葉の基部は茎を抱く。

花期は夏[2]。高盆状の青紫色から紅紫色の直径3 - 6ミリメートル (mm) のが、円錐に似た幅5 cmほどの集散花序についている[3][2]花冠の筒はのほぼ3倍長で、雌蕊は短くて筒内に隠れる[2]。萼は先がわずかに5裂し、裂片は低い三角形になる[2]包葉がつくが、萼よりも短い[2]

花後にできる果穂は長さ1 - 2 cm[2]果実分果)は長さ1.4 mmで、腹面は白く、背面は褐色で縦に隆起線がある[2]

アレチハナガサとの区別

アレチハナガサVerbena brasiliensis)の葉は幅の狭い楕円形で、基部が茎を抱かない。花序は細長い。ヤナギハナガサのほうが花冠(花筒)が長く、萼片が短いのが重要な相違点である[2]。また、ヤナギハナガサの茎や葉は濃緑色で、鋸歯が浅く、茎面の毛に長いものが混じらないなどの点でも区別できる[2]

分布・生育地

南アメリカ原産[4]で、日本北海道から九州)にも帰化している[4]

日本には園芸植物として導入されたが、全国的に野生化して[2]空き地道端などに生える。渡来年代は不明であるが、久内清孝は『帰化植物』(1950年)で、「津市及び近畿地方で帰化しつつある」と述べている[2]

脚注

  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Verbena bonariensis L. ヤナギハナガサ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 長田武正 1976, p. 140.
  3. ^ 英国王立園芸協会監修「A-Z園芸植物百科事典」誠文堂出版2003年
  4. ^ a b 国立環境研究所. “ヤナギハナガサ”. 侵入生物データベース ―外来種情報のポータルサイト―. 2012年1月25日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク





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