ヤナギバルイラソウとは? わかりやすく解説

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ヤナギバルイラソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 06:11 UTC 版)

ヤナギバルイラソウ
ヤナギバルイラソウの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: キツネノマゴ科 Acanthaceae
: ルイラソウ属 Ruellia
: ヤナギバルイラソウ
R. simplex
学名
Ruellia simplex C.Wright
シノニム
和名
ヤナギバルイラソウ
英名
Mexican petunia, Mexican bluebell

ヤナギバルイラソウ(別名 ムラサキイセハナビ、学名:Ruellia simplex)はキツネノマゴ科ルイラソウ属の多年生草本~低木。環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」[1]において、小笠原や南西諸島へ定着段階の「その他の総合対策外来種」に挙げられている。

特徴

高さ0.3–1 m。葉はヤナギのように細長く、長さ6–20 cmほどの線形で、全縁または鋸歯縁、対生する。葉の表裏はほぼ無毛。花は直径4–5 cmの紫色(白、桃色の改良品種もある)で5裂、葉腋から花茎を出して咲く。花期は夏~秋。果実は細長い棒状で長さ25 mmほど、成熟すると裂開して種子を飛ばす。地下茎でも繁殖[2][3][4][5]。同属のケブカルイラソウ R. squarrosaは、長楕円形の葉の両面や茎に毛が多い点で本種と異なる[5]

分布と生育環境、利用

メキシコ~南米原産。園芸品種には桃花や白花、矮性のものがある。観賞用として導入されたが、乾燥した路面の小さな隙間から河川などの湿地に至る幅広い環境下で雑草化。沖縄本島へは1974年頃に駐留米軍により非意図的に持ち込まれたともされる。沖縄、九州、四国の各地に帰化[3][4][5]。環境への適応性も大きいことから、生物多様性の保全上重要な地域に侵入するおそれのある地域には持ち込まないよう、注意が求められる[6]

ギャラリー

脚注

参考文献

  • 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第2巻 栽培植物』新星図書出版、1979年。 
  • 植村修二ほか編著『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻 -Plant invader 500種-』全国農村教育協会、2015年。ISBN 9784881371855 
  • 片野田逸郎『琉球弧・植物図鑑 from AMAMI』南方新社、2019年。 ISBN 9784861244056 
  • 林将之; 名嘉初美『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。 ISBN 9784899824350 

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