ヤナギトラノオとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 生物 > 植物名 > ヤナギトラノオの意味・解説 

柳虎の尾

読み方:ヤナギトラノオ(yanagitoranoo)

サクラソウ科多年草

学名 Lysimachia thyrsiflora


ヤナギトラノオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 05:39 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヤナギトラノオ
群馬県尾瀬 2013年7月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Agiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
: ツツジ目 Ericales
: サクラソウ科 Primulaceae
: オカトラノオ属 Lysimachia
: ヤナギトラノオ L. thyrsiflora
学名
Lysimachia thyrsiflora L.[1]
シノニム
  • Naumbergia thyrsiflora (L.) Rchb.[2]
和名
ヤナギトラノオ(柳虎の尾)[3]

ヤナギトラノオ(柳虎の尾; 学名: Lysimachia thyrsiflora)は、サクラソウ科オカトラノオ属多年草[3][4][5]

リンネの『植物の種英語版』(1753年) で記載された植物の一つである[6]

特徴

地下茎があり、節を多くもって地中を長くはい、各節から多くのひげを出す。はやわらかく、円柱形で、直立し、高さは30-60センチメートルになる。は対生し、葉柄はなく、葉身は披針形から線状長楕円形で、長さ4-10センチメートル、幅1.5-2.5センチメートルになる。葉先は短くまたは長くとがり、縁は全縁でやややわらかく、葉の表面は無毛、裏面には早いうち淡褐色の長い綿毛が生える[3][4][5]

花期は6-7月。葉腋に長さ2-3センチメートルになる総状花序をつけ、黄色の小さいを多数つける。花序は葉よりは短く、葉の間にかくれる。小花柄は長さ7-12ミリメートルになり、線状の短いがある。は6深裂し、裂片は線形になる。花冠は6深裂し、裂片は長さ4-5ミリメートルの広線形で、萼片の1.5倍の長さになる。雄蕊は6個あり、細長い花糸は花冠より長くのび、突き出る。花柱は長さ5ミリメートル。果実は径2.5ミリメートルの蒴果で、球状になり黒点がある[3][4][5]。花は6数性であるが、まれに5数性、7数性のものがある[4]

分布と生育環境

日本では、本州中部地方以北、北海道に分布し、山地の湿原に生育する[3][4][5]。世界では、北半球の寒帯に広く分布し、寒冷地の湿原に生育する[4]

和名の由来

葉がヤナギ(柳)のようであり、花穂がオカトラノオ(丘虎の尾)に似ることによる[5]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ヤナギトラノオ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ ヤナギトラノオ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.369
  4. ^ a b c d e f 『日本の野生植物草本III合弁花類』p.17
  5. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.562
  6. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 147. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358166 

参考文献


「ヤナギトラノオ」の例文・使い方・用例・文例

  • ヤナギトラノオ
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヤナギトラノオ」の関連用語

ヤナギトラノオのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヤナギトラノオのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヤナギトラノオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS