モハ1形の淘汰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/09 09:06 UTC 版)
「国鉄デハ33500系電車」の記事における「モハ1形の淘汰」の解説
モハ1形は1927年に1,500V対応の改装がされ、1930年から翌年にかけて大部分が制御電圧を600Vから100Vに改めた。しかし、主電動機出力が、後継のデハ63100形(1928年車両形式称号規程による改番後はモハ10形)より小さいことから早期に淘汰の対象となった。特に震災焼失車の電装品を再用したグループ(1059 - 1064)は、老朽化が進んでいたため、上記の改造を受けず1933年までに処分された。その後は、1936年に5両、1938年に11両が処分されたが、これらは大部分が私鉄に譲渡されている。戦前におけるモハ1形の処分はこれで一段落し、残りの処分は戦後となった。 太平洋戦争前におけるモハ1形の譲渡の状況は、次のとおりである。また、これらの中には戦時買収によって鉄道省に復帰したものがある。 1933年廃車1058 - 三信鉄道デ4 → デユニ1 → デユ1 → デ304(鋼体化) → 鉄道省デ304 → クデハ304 → クハ5803 1060 - 南武鉄道モハ401 → 鶴見臨港鉄道モハ313 → 鉄道省モハ313 → モハ70804 → モハ71003(車籍流用) 1061 - 鶴見臨港鉄道モハ311 → 鉄道省モハ311 → 上信電気鉄道デハ20 (台車・台枠を流用) 1062 - 鶴見臨港鉄道モハ312 → 鉄道省モハ312 → 東急車輛製造モニ101 → 鋼体化 1064 - 南武鉄道モハ402 → 鶴見臨港鉄道モハ314 → 鉄道省モハ314 1936年廃車1044 - 鶴見臨港鉄道モハ315 → 鉄道省モハ315 → 西武鉄道モハ503(鋼体化) → モハ413 → クモハ353 1045 - 鶴見臨港鉄道モハ317 → 鉄道省モハ317 1046 - 鶴見臨港鉄道モハ316 → 鉄道省モハ316 → 西日本鉄道ク59 → 鋼体化 1055 - 南武鉄道モハ501 → モハ505(鋼体化) → 鉄道省モハ505 → モハ2020 1056 - 南武鉄道モハ502 → モハ506(鋼体化) → 鉄道省モハ506 → モハ2021 1938年廃車1033 - 三信鉄道デ306 → 鉄道省デ306 1035 - 三信鉄道デ307 → 鉄道省デ307 → 大井川鉄道モハ301 1036 - 三信鉄道デ308 → 鉄道省デ308 → 大井川鉄道モハ302 1038 - 定山渓鉄道モハ300 → モハ2302(鋼体化) 1039 - 小田原急行鉄道モハ51 → 東京急行電鉄デハ1101 → 相模鉄道モハ1101 → モハ2001(鋼体化) 1040 - 小田原急行鉄道モハ52 → 東京急行電鉄デハ1102 → 相模鉄道モハ1102 → モハ2002 1049 - 小田原急行鉄道モハ53 → 東京急行電鉄デハ1103 → 相模鉄道モハ1103 → モハ2003(鋼体化) 1050 - 宮城電気鉄道モハ901 → 鉄道省モハ901 1051 - 鶴見臨港鉄道モハ318 → 鉄道省モハ318 → 西日本鉄道ク60 → 鋼体化 1053 - 鶴見臨港鉄道モハ319 → 鉄道省モハ319 → 熊本電気鉄道モハ202
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