モニ1473の入換車転用
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「東武モニ1470形電車」の記事における「モニ1473の入換車転用」の解説
モニ1473のみは荷物電車運行全廃後も廃車対象から外れ、西新井工場における構内入換車に転用された。入換車転用に際しては非貫通側運転台を車体中央から左側に移設し、同時に前後妻面ともに向かって左側、運転台に相当する部分の窓ガラスを8000系(未更新当時)・5000系列などで使用されていたものと同一品と推定される横長形状のものに交換・拡大して外観に変化が生じた。また、車内には各種救援機材が積載され、非常時における救援車両としての運用も考慮された。 入換車転用直後には通勤形車両の塗装変更に際して試験塗装車として用いられ、セイジクリーム地に青帯の塗装に変更されたものの、程なくセイジクリーム一色塗りに戻され、以降用途廃止まで車体塗装に変化はなかった。なお、入換車転用当初は車籍を保持しており、また吊り掛け駆動方式の各系列の検査については西新井工場ではなく杉戸工場において実施されていたことから、検査入出場や試運転などで本線上を走行する機会があったが、検査期限を迎えた2001年(平成13年)に車籍が抹消され、以降構内入換作業に専従した。 度重なる改造によって外観上の原形を損なってはいたものの、戦前製の東武形車両が可動状態で残されているということで鉄道ファンの注目を集めたモニ1473であったが、年を経るごとに保守部品の調達が困難になってきたこと、南栗橋工場新設に伴って2004年(平成16年)3月31日付で西新井工場が閉鎖されたことによって用途を失い、同年7月に解体処分された。
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