ミサイル防衛能力
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こんごう型と違い、竣工当初からミサイル防衛での使用を考慮して建造されているが、竣工当初は弾道ミサイルの捜索・追尾のみ可能とされ、弾道弾迎撃ミサイルの発射能力は有しなかった。その後23中期防で、AWSのバージョンアップとともにイージスBMD5.0CUシステムを導入して、弾道弾迎撃ミサイル発射能力を付与することが決定した。平成24年度予算から複数年度に亘ってBMD艦化改修費が予算化されており、あたごは2016年7月から、あしがらは2017年7月から改修工事に入っている。
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ミサイル防衛能力
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「こんごう型護衛艦」の記事における「ミサイル防衛能力」の解説
JFTM-1「ステラー・キジ」でSM-3を発射する「こんごう」 JFTM-2「ステラー・ハヤブサ」で発射されたSM-3 「イージス弾道ミサイル防衛システム」も参照 1993年5月29日の北朝鮮によるミサイル発射実験を受けて、同年12月、日米による戦域弾道ミサイル防衛(TMD)検討の作業部会が設置され、日本でもミサイル防衛能力について本格的な検討が開始された。また平成7年度からは、正式に「我が国の防空システムの在り方に関する総合的調査研究」に着手した。そして1998年8月31日のテポドン1号の発射実験を受けて、対処手段の具体的検討に入り、1999年より海上配備型システムについて日米共同技術研究が開始され、2003年12月には、「弾道ミサイル防衛態勢の整備」を閣議決定した。そして2004年4月、航空自衛隊のパトリオットミサイル・システムの能力向上やBADGEシステムの改修とともに、こんごう型へのBMD能力付与が決定された。 まず平成16年度予算で、「こんごう」にイージスBMD 3.6システムが搭載されて、AN/SPY-1DレーダーおよびMk.41 VLSに所定の改修が施され、SM-3ブロックIA弾道弾迎撃ミサイルの運用に対応した。改修工事は2007年8月に完了し、同年12月17日には、カウアイ島沖の太平洋ミサイル試射場での迎撃実験(JFTM-1「ステラー・キジ」)において模擬弾道弾の直撃・破壊に成功した。 続く平成17年度予算では「ちょうかい」が改修され、2008年11月に迎撃実験(JFTM-2「ステラー・ハヤブサ」)を行った。ミサイルの動作不良のため標的の破壊には失敗したものの、艦のシステムは正常に動作した。平成18年度予算では「みょうこう」が改修され、2009年10月に迎撃実験(JFTM-3「ステラー・ライチョウ」)を行い、目標破壊に成功した。また平成19年度予算では「きりしま」が改修され、2010年10月に迎撃実験(JFTM-4「ステラー・タカ」)を行い、こちらも目標破壊に成功した。 これらの艦に搭載するSM-3ブロック1Aミサイルは、有償援助調達(FMS)によって36発が購入された。上記のとおり、各艦が1回ずつの迎撃実験を行っており、毎回1発ずつを発射していることから、残弾は32発である。これらのミサイルの調達や各艦のBMD改修、迎撃実験などに要したコストは、合計で約1,500億円であった。
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