マルチメディアディスプレイへの展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 23:57 UTC 版)
「ディスプレイ (コンピュータ)」の記事における「マルチメディアディスプレイへの展開」の解説
1970年代までのコンピュータのシステムソフトウェアはアルファベットと仮名のみをサポートし、特殊業務別にアプリケーションソフトウェアでグラフィックスや漢字がサポートされていた。ディスプレイも一般事務処理用の文字ディスプレイ、科学・技術・製造・設計等のグラフィックディスプレイ、出版・新聞や住所氏名を扱う業務等の漢字ディスプレイと別々に開発されてきた。一般の業務の中にグラフィックスや漢字等のマルチメディアを取り込んで統一的、段階的にサポートしたのがJEF(Japanese processing Extended Feature : 日本語処理拡張機構)システムである。各種ディスプレイの仕様を統一しシステムソフトウェアでサポートした。第1ステップはアルファベット・仮名のシステムに漢字を加えてデータ処理を、第2ステップは日本語による文章処理、第3ステップでマルチメディア(図形・画像(イメージ)・音声)の情報処理をサポートした。 第1ステップは1979年に日本語ディスプレイF6650を開発した。モノクロ・カラーともに14インチCRT、JISで規定された漢字約6,400字種を1文字24×24ドットで表示し1920字(80字×24行)を表示した。 第3ステップは1983年に日本語ディスプレイのエンハンス版F6653A、F6658A、F6673Aを開発した。F6653Aはグラフや簡単な図形を表示するグラフィックス機能を、F6658Aはワードプロセシング機能を、F6673Aは画像(イメージ)を表示する機能を持っている。
※この「マルチメディアディスプレイへの展開」の解説は、「ディスプレイ (コンピュータ)」の解説の一部です。
「マルチメディアディスプレイへの展開」を含む「ディスプレイ (コンピュータ)」の記事については、「ディスプレイ (コンピュータ)」の概要を参照ください。
- マルチメディアディスプレイへの展開のページへのリンク