マガフ6(Magach6)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 23:06 UTC 版)
「マガフ」の記事における「マガフ6(Magach6)」の解説
ほぼオリジナル状態のM60。1973年の第四次中東戦争で使用された。後にマガフ6R、6Mに改修され、更にマガフ7に発展。
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マガフ6
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M60/A1/A3の改修型で、マガフ系列では最も派生形の種類が多い。全タイプ共通で、ウルダン社製キューポラとブレーザー ERAを装備。更に主砲砲身への放熱用サーマルジャケット装着、砲塔後部バスケットの大型化、砲塔側面への発煙弾発射機の追加装備、などの改修が各タイプに対し逐次行われた。亀甲型砲塔のM60は、後にマガフ7に改修された。 マガフ6(Magach6) ほぼオリジナル状態のM60。1973年の第四次中東戦争で使用された。後にマガフ6R、6Mに改修され、更にマガフ7に発展。 マガフ6R(Magach6 Reish) 1970年代後半にマガフ6から改修。M60のエンジンをより出力の大きなAVDS-1790-2AGに換装した型。ブレーザー ERA装着、砲塔後部バスケットの大型化、60mm迫撃砲および機銃の追加装備、発煙弾発射機の追加装備、砲塔旋廻モーター強化、砲身スタビライザー更新、などの改修が行われた。 マガフ6R*(Magach6 Reish Kochav) 1980年代前半にマガフ6Rから改修。マガフ6RのFCSをナハル・オズ(Nachal-oz)に更新したもの。 マガフ6M(Magach6 Mem) 1980年代前半にマガフ6R/R*から改修。マガフ6Rにナハル・オズ FCSを搭載し、主砲砲身への放熱用サーマルジャケット装着、砲塔風向センサー追加の改修を行ったタイプ。この改修と同時期頃から、メルカバ型のキャタピラに換装する改修が行われているが、全車両では無い。後に、マガフ6Mを元にマガフ7への改修が行われた。 マガフ6M Tadach(Magach6 Mem Tadach) マガフ6Mに米国製M9 ドーザーブレードを装着したバージョン。28両のマガフ6Mがこの改修を受けた。 マガフ6A(Magach6 Alef) ほぼオリジナル状態のM60A1。1973年の第四次中東戦争で使用された。後に全て6Bに改修された。 マガフ6B(Magach6 Bet) 1970年代後半にマガフ6Aから改修。M60A1RISE(アメリカ軍のA3相当改修型)同様に、エンジンをAVDS-1790-2Cに換装。これに加えて、ブレーザー ERA装着、60mm迫撃砲および機銃の追加装備、発煙弾発射機の追加装備、砲塔旋廻モーター強化、砲身スタビライザー更新、などの改修が行われた。マガフ6からマガフ6Rへの改修とほぼ同様の内容である。 マガフ6B ガル(Magach6 Bet Gal) 1980年代前半にマガフ6Bから改修。マガフ6BのFCSをガル(Gal)に変更し、主砲砲身への放熱用サーマルジャケット装着、砲塔風向センサー追加、砲塔後部バスケットの大型化、の改修を行ったタイプ。FCSの種類が異なる他は、マガフ6Rからマガフ6Mへの改修とほぼ同様の内容である。また、この改修と同時期頃から、メルカバ型のキャタピラに換装する改修が行われているが、全車両では無い。 マガフ6B ガル・バタシュ(Magach6 Bet Gal Batash) 1990年代前後半にマガフ6B ガルから改修。6BガルにERAに代わって、マガフ7同様の「第4世代型」増加装甲を追加しており、エンジンもマガフ7Cと同じAVDS-1790-5Aに換装され、出力が750hpから900hpに増大している。砲塔の前面と側面に大きく張り出した楔形装甲が特徴。サイドスカートも追加装着されている(前側の4枚ずつは中空装甲)。マガフ系列で最後の改修型で改造数は少なく、しばしば「マガフ7D」あるいは「マガフ8」と呼ばれている事がある。 マガフ6B バズ(Magach6 Bet Baz) マガフ6BのFCSを、メルカバ Mk 3Bと同型のバズに変更したもの。プロトタイプに近く、改造数は少ない。 マガフ6C(Magach6 Gimel) ほぼオリジナル状態のM60A3。導入後、マガフ6Bと同等の改修が行われた(ブレーザー ERA装着など)が、電子機器などがM60A1と異なる点が多かったためか、マガフ6B ガル相当の改修(FCS更新、砲塔後部バスケット変更)は行われていない。1982年のガリラヤの平和作戦に投入され、その後は改修を受けず予備役扱いとなった。オリジナルのM60A3のサーマルスリーブ(砲身被筒)がそのままになっている事などが識別点となる。
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