ポポヴィッチの著書『大オーストリア合衆国』とは? わかりやすく解説

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ポポヴィッチの著書『大オーストリア合衆国』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 08:57 UTC 版)

ドナウ連邦構想」の記事における「ポポヴィッチの著書『大オーストリア合衆国』」の解説

ハプスブルク家君主不可侵性を謳いつつも、君主国全体民族集団分布に応じて15の「半主権的州(halbsouveräe Staaten)」に区分するどのように線引きしても「国民飛び地(nationale Enklave)」が生じてしまうため、各州には相互にマイノリティ保護する義務課される孤立したマイノリティ周辺優勢国民に「有機的に同化するのは仕方のないことであり、むしろ有益であるとポポヴィッチ唱えたが、強制的な同化については強く否定した想定された「半主権的州」は以下の15州である。 ドイツ・オーストリア ドイツ・ボヘミア ドイツ・モラヴィア ボヘミア スロヴァキア 西ガリツィアガリツィア ハンガリー ゼクラーラント トランシルヴァニア トレンティーノ トリエステ クライン クロアチア ヴォイヴォディナ 各州は独自の政府議会司法有し外交・軍事関税・法体系・主要鉄道網といった共通項については連邦政府が担う。連邦議会二院制から成り下院は完全男子普通選挙による選出上院については、従来世襲議員の数を大幅に減らしたうえで法律家技師など職能別に構成され議員新たに付け加える。合衆国公用語ドイツ語だが、州レベルでは独自の公用語定めることができる。 ポポヴィッチの『大オーストリア合衆国』はドイツ系勢力広く受け入れられ、「大オーストリア」を志向する保守派南スラヴ系のカトリック界からもある程度支持得たという。しかし、オーストリア=ハンガリー二重帝国解消意図したという点でハンガリー人反発を受け、ドイツ人中央集権主義容認したという点でスラヴ系諸国民からも敵意の眼で見られた。

※この「ポポヴィッチの著書『大オーストリア合衆国』」の解説は、「ドナウ連邦構想」の解説の一部です。
「ポポヴィッチの著書『大オーストリア合衆国』」を含む「ドナウ連邦構想」の記事については、「ドナウ連邦構想」の概要を参照ください。

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