ホペア属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 10:10 UTC 版)
ホペア属(Hopea)は、ロクスバラがタキアンを記載した時が初出と見做されているフタバガキ科の属の一つで、中国南部から熱帯アジアにかけて自生する100種以上からなるものである。Plants of the World Online で独立種として認められているもののうち、タキアンを除いた主なものは以下の通りである(分布情報も同データベースによる)。 Hopea acuminata Merr. マンガチャプイ(フィリピン名: manggachapui) - フィリピン固有種。 Hopea apiculata Symington ムルクット(マレー語: melukut) - ミャンマー南部からマレー半島にかけて自生。 Hopea beccariana Burck メラワンバトゥ(マレー語: merawan batu) - タイの半島部からスマトラ、ボルネオにかけて自生。 Hopea dryobalanoides Miq. マタクチンイタム(マレー語: mata kucing hitam) - タイの半島部からマレー群島区系西部にかけて自生。 Hopea hainanensis Merr. & Chun ホペア・ハイナネンシス - 中国海南省、ベトナム北部に自生。 Hopea micrantha Hook.f. - ボルネオ北部および北西部にのみ自生。 Hopea montana Symington メラワングノン(マレー語: merawan gunong) - タイの半島部からマレー群島区系西部にかけて自生。 Hopea nervosa King メラワンジャンカン(マレー語: merawan jangkang) - マレー半島、ボルネオに自生。 Hopea nutans Ridl. ギアムブツル(マレー語: giam betul) - マレー半島、ボルネオに自生。 Hopea papuana Diels ドウラ(パプアニューギニア名: doura) - ニューギニア固有種。 Hopea parviflora Bedd. マラバルテツボク - インド南西部および南部に自生。 Hopea pierrei Hance ギアムパロン(マレー語: giam palong) - インドシナからマレー半島にかけて自生。 Hopea plagata (Blanco) S.Vidal ヤカール(英: yacal) - ボルネオ北東部からフィリピンにかけて自生。 Hopea sangal Korth. ガギール(ボルネオ北部名: gagil) - ミャンマーから小スンダ列島のバリ島にかけて自生。 Hopea subalata Symington ギアムカンチン(マレー語: giam kancing)- マレー半島(スランゴール州)固有種。 Hopea sulcata Symington メラワンメランティ(マレー語: merawan meranti) - マレー半島固有種。 この属のうち比較的軽軟な樹種はメラワン(マレー語およびインドネシア語: merawan; マレーシアのサラワク州やサバ州 では gagil や slangan、フィリピンでは manggachapui)、比較的重硬な樹種はギアム(マレー語およびインドネシア語: giam; フィリピン名: yakal)という区別が存在する。
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