ホスホリパーゼA2とは? わかりやすく解説

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ホスホリパーゼA2

分子式C29H50N10O12
その他の名称ホスホリパーゼA2Phospholipase A2、Acanthoxin A1、アカントキシンA1
体系名:L-Asp-L-Ser-Gly-L-Ile-L-Ser-L-Pro-L-Arg-OH


ホスホリパーゼA2

同義/類義語:ホスファチダーゼ
英訳・(英)同義/類義語:phospholipase, phospholipase A_【2】, PLA_【2】, phospholipase A_【2】

細胞膜成分であるグリセロリン脂質2位エステル結合加水分解する酵素

ホスホリパーゼA2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 07:09 UTC 版)

ホスホリパーゼA2 (phospholipase A2, PLA2, [EC 3.1.1.4][1]) はグリセロリン脂質sn-2位のエステル結合加水分解する酵素の総称である。脂肪酸とリゾリン脂質を遊離する。アラキドン酸を遊離することで、炎症性のメディエーターであるプロスタグランジンロイコトリエン合成の起点となる。


  1. ^ IUBMB Enzyme Nomenclature EC 3.1.1.4”. INTERNATIONAL UNION OF BIOCHEMISTRY AND MOLECULAR BIOLOGY. 2012年9月6日閲覧。
  2. ^ Dennis EA, Cao J, Hsu YH, Magrioti V, Kokotos G (2011). “Phospholipase A2 Enzymes: Physical Structure, Biological Function, Disease Implication, Chemical Inhibition, and Therapeutic Intervention”. Chem. rev. 111: 6130-6185. doi:10.1021/cr200085w. PMID 21910409. 
  3. ^ Ohto T, Uozumi N, Hirabayashi T, Shimizu T (2005). “Indentification of Novel Cytosolic Phospholipase A2s, Murine cPLA2δ, ε, and ζ, Which Form a Gene Cluster with cPLA2β”. J. Biol. Chem. 280: 24576-24583. PMID 15866882. http://www.jbc.org/content/280/26/24576.full. 
  4. ^ Hirabayashi T, Kume K, Hirose K, Yokomizo T, Iino M, Itoh H, Shimizu T (1999). “Critical Duration of Intracellular Ca2+ Response Required for Continuous Translocation and Activation of Cytosolic Phospholipase A2”. J. Biol. Chem. 274: 5163-5169. PMID 9988766. http://www.jbc.org/content/274/8/5163.full. 


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ホスホリパーゼA2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:13 UTC 版)

プロスタグランジンE2」の記事における「ホスホリパーゼA2」の解説

ホスホリパーゼA2はリン脂質脂肪酸とリゾリン脂質加水分解する酵素である。PLA2には細胞質PLA2 (cPLA2)、分泌PLA2 (sPLA2)、Ca2+依存性PLA2 (iPLA2)、血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ (PAF-AH) 群およびアディポサイトPLA2 (AdPLA2)が存在しており、その中でもcPLA2の一種であるcPLA2αが最もアラキドン酸含有リン脂質に対して選択性高くPGE2産生において重要である。cPLA2αの活性細胞内Ca2+濃度上昇により制御されており、cPLA2αのアミノ基末端存在するC2ドメイン呼ばれる配列Ca2+結合することによりcPLA2の細胞質から細胞膜下への移動起こり細胞膜構成するリン脂質捕捉できるようになるまた、cPLA2のリン酸化も重要であり、Ser505、Ser515、Ser727の部位MAPキナーゼCa2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ-2(CaMK2)などの酵素によりリン酸化されることで酵素活性2-3倍に上昇するリン酸化酵素活性増大させるメカニズム十分に明らかになっていないが、Ser505のリン酸化はcPLA2αの細胞膜からの解離遅らせるという報告もある。

※この「ホスホリパーゼA2」の解説は、「プロスタグランジンE2」の解説の一部です。
「ホスホリパーゼA2」を含む「プロスタグランジンE2」の記事については、「プロスタグランジンE2」の概要を参照ください。

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