ペンタクォークとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 物理学 > クォーク > ペンタクォークの意味・解説 

ペンタクォーク

(ペンタクオーク から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 15:19 UTC 版)

ペンタクォーク(Pentaquark)はクォーク4個と反クォーク1個によって構成されているとされる重粒子(バリオン)。(普通のバリオンはクォーク3個、中間子はクォークと反クォークの対で構成されている。)2015年のCERNの調査で実在する事が判明した。[1]

ペンタクォークの最初の候補はΘ+と名付けられており、これは2つずつのu,dクォークと、1つの反sクォークから成る。よってバリオン数が+1、ストレンジネスも+1の粒子であるとされる。この量子数の組み合わせはクォーク3個では実現できないので、もしその存在が確認されれば少なくともクォーク4個と反クォーク1個から構成されていると判る。

ペンタクォークΘ+の存在については、もともとマキシム・ポリャコフ(Maxim Polyakov)、ドミトリー・ディヤコノフ(Dmitri Diakonov)、ビクター・ペトロフ(Victor Petrov)らがロシアのペテルブルク核物理学研究所(PNPI)で1997年に仮説を発表していたが、懐疑的に思われていた。

ペンタクォークΘ+の存在は、2003年7月に大阪大学中野貴志教授らが大型放射光施設SPring-8における実験で報告した。アメリカのトーマス・ジェファーソン国立加速器施設英語版にてケン・ヒックス(Kenneth Hicks)らに追認されたとされていたが、後者のグループは後に同じ実験手法で統計を10倍に高めた実験では存在を確認できないと報告していた。

脚注

  1. ^ http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20150719post-615.html(2015年7月19日)

外部リンク





ペンタクォークと同じ種類の言葉

このページでは「ウィキペディア」からペンタクォークを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からペンタクォークを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からペンタクォーク を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ペンタクォーク」の関連用語

ペンタクォークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ペンタクォークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのペンタクォーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS