対象となる粒子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 14:16 UTC 版)
ハドロン物理学において研究対象となるのは、ハドロンおよびそれが集まり構成されたハドロン物質、そしてその構成要素と考えられるクォーク、グルーオンおよびクォーク物質である。 ハドロンにはその構成要素からいくつかの分類がなされている(詳しくは『ハドロン』を参照のこと)。 バリオン(強粒子、baryon) クォーク3つで構成される量子数をもつフェルミ粒子。核子(nucleon) アップクォーク、ダウンクォークのみの量子数から構成される。 ハイペロン(hyperon) 構成要素にストレンジクォークの量子数を含む。 スーペロン(superon) 構成要素にチャームクォークの量子数を含む。 メソン(中間子、meson) クォーク、反クォーク各1つで構成される量子数をもつボース粒子。 この他近年ではエキゾチックハドロンと呼ばれる上記の構成に当てはまらない粒子も予見されている。2003年にはクォーク5つで構成されたバリオン(ペンタクォーク)やクォーク4つで構成されたメソン(テトラクォーク)が実験で観測されたとの報告があり、現在もその存在について議論がなされている。
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