プロットと構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 05:28 UTC 版)
故郷のブラントン・ヒルズの没落に危機感を覚えた50歳のジョン・ギャズビーは、若者を集めて「青年団」を組織し、街への誇りを取り戻すとともに住環境を改善しようとする。ギャズビーと若さにあふれるその仲間たちは困難を乗り越え、ブラントン・ヒルズを停滞した村から活気ある栄えた都市へと変貌させる。物語の終わりでは組織のメンバーたちはその功績を称えられて感謝状を授与され、ギャズビーは市長となり街の人口を2千人から6万人へと成長させることに貢献する。 ストーリーは1906年ごろを起点とし、第一次世界大戦、禁酒法時代、ハーディング政権までを追う。『ギャズビー』は実質的に二部構成であり前半(全体の長さの四分の一)は厳密にブラントン・ヒルズの歴史とそこでのギャズビーの境遇を描き、小説の後半ではそれ以外の街の住人を描写することに時間を割いている。 地の文は匿名の語り手の視点から書かれているが、この語り手は延々と自分の貧弱な作文技術に愚痴をこぼし、回りくどい言辞を繰り返す。「いま、当然ながらこの通りこういう話を書いているわけで、序文に書いたとおりの有様なのだが、時おり文章に『難所』が見つかるのは驚くことではなく」、「だから私が何を頼みにしているかといえば批評眼ある世間の皆さんの頭のなかにいる私がいつもある記号を含んでいる単語をあえて避けているということで、その記号はといえば今日の我々アングロサクソンの書きものにはごくごく一般的にそのまま使われているものなのだ」
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