プロジェクトLMA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 05:21 UTC 版)
「ロシア将来航空母艦」の記事における「プロジェクトLMA」の解説
軍事博覧会『アルミヤ-2018』にてクリロフ国立科学研究センターが公開した通常動力の軽多目的航空母艦(Light Multipurpose Aircraftcarrier ロシア語:легкого многоцелевого авианосца)の概念モデル。名目上は輸出用だが、国内発注も考慮している。小さい排水量で、重航空母艦のような広い飛行甲板の実現をコンセプトとする。一部メディアでは「シトルム-KM」と呼んでいる。 艦型はステルス性を配慮して、アメリカのフォード級のようにアイランドを除く大部分が左右対称に配置されている。発着艦はSTOBAR方式。三基あるエレベータは艦尾のもの以外はインボード式となっている。スペックは満載排水量44,000トン、全長304メートル、全幅78メートル、ガスタービン機関出力110,000馬力(速力28ノット、航行期間60日)、搭載機46機と、現行の「アドミラル・クズネツォフ」から大きく排水量を下げるが、航空機運用能力はほぼ維持される。これを実現するために主船体には半カタマラン(船首は普通の船と同様にモノハル(単胴)だが、途中から艦尾にかけてカタマラン(双胴)となっており、ちょうど人の字のようになっている。この上に艦上構造物の格納庫や飛行甲板を置くことで広いペイロードが確保される)を採用しており、水中抵抗の低減や動力への要求値の低下につながっている。 艦載機は重戦闘機(Su-33)、軽戦闘機(MiG-29K)、スキージャンプ発艦可能な電波位置特定巡視航空機(ベリエフが特許を取得したジェット早期警戒機など)、各種ヘリコプターが設定されている。
※この「プロジェクトLMA」の解説は、「ロシア将来航空母艦」の解説の一部です。
「プロジェクトLMA」を含む「ロシア将来航空母艦」の記事については、「ロシア将来航空母艦」の概要を参照ください。
- プロジェクトLMAのページへのリンク