プリアンブルと開始フレーム識別子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 02:42 UTC 版)
「イーサネットフレーム」の記事における「プリアンブルと開始フレーム識別子」の解説
「プリアンブル」も参照 イーサネットパケットは、7オクテットのプリアンブルと1オクテットの開始フレーム識別子(SFD: start frame delimiter)で始まる。プリアンブルは、1と0のビットが交互に現れる56ビット(7バイト)のパターンで構成されているため、ネットワーク上のデバイスは受信クロックを簡単に同期させて、ビットレベルの同期をとることができる。その後に続くSFDで、バイトレベルの同期を提供し、新しい着信フレームをマークする。大きなシンボルの代わりにシリアルビットを送信するイーサネットの変種では、プリアンブルの(コード化されていない)伝送路上のビットパターンは、フレームのSFD部分と合わせて10101010 10101010 10101010 10101010 10101010 10101010 10101010 10101011となり:sections 4.2.5, 3.2.2、ビットは左から右へ順番に送信される:section 4.2.5。 SFDは8ビット(1バイト)の値で、イーサネットパケットの最初のフィールドであるプリアンブルの終わりと、イーサネットフレームの始まりを示す。SFDはプリアンブルのビットパターンを崩し、実際のフレームの開始を知らせるように設計されている:section 4.2.5。SFDの直後に宛先MACアドレスが続く。宛先MACアドレスは、イーサネットフレームの最初のフィールドである。SFDは二進数シーケンス10101011(イーサネットLSBの最初のビット順序で0xD5、10進213)である:sections 3.2.2, 3.3, 4.2.6。 イーサネットMACを物理媒体に接続するには、物理層トランシーバ回路(PHY)が必要である。PHYとMACとの間の接続は物理媒体とは無関係であり、媒体独立インターフェース(MII、GMII、RGMII、SGMII、XGMII)のバスを使用する。ファストイーサネットトランシーバチップはMIIバスを使用する。これは4ビット(1ニブル)幅のバスであるため、プリアンブルは14個の0x5として表され、SFDは(ニブルとして)0x5 0xDとなる。ギガビットイーサネットトランシーバチップは8ビット幅のインターフェイスであるGMIIバスを使用するので、プリアンブルとSFDは0x55 0x55 0x55 0x55 0x55 0x55 0x55 0xD5(バイト単位)になる。
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