フーガニ短調
バッハ:フーガ ニ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
---|---|---|
バッハ:フーガ ニ短調 | Fuge d-Moll BWV 948 | 作曲年: 1709-11年 出版年: 1843年 初版出版地/出版社: Peters |
作品解説
2声のカノンで始まり、13小節(ほぼ見開き2ページ)に渡る華麗なカデンツァに終わる作品。主題は前半が八分音符、後半が坦々と進む十六分音符から成り、全体は主題から導かれる動機によって展開される。調的な冒険が随所に見られ、とくに終結部では摸続進行によって五度圏を一巡する。
この曲は、現在では疑作とされている。その根拠は、対位法や転調のぎこちなさ、演奏不可能なペダル声部、いささか唐突な終結部の走句など、様式上の判断による。しかし、非常に多くの筆写譜で伝えられており、バッハに近い場所で成立し、実践の中で伝承されたことは間違いない。
「フーガ ニ短調」の例文・使い方・用例・文例
- フーガニ短調のページへのリンク