FCS
読み方:エフシーエス
別名:フレームチェックシーケンス,フレーム検査シーケンス
FCSとは、フレームリレーにおいてエラーを検出するためのチェックサムを用いた誤り検出方式の一種である。
FCSにおいて、データを送信するホストコンピュータは全フレームをチェックサムによって計算し、FCS情報としてデータ本体とともに送信する。受信側のコンピュータは送信側で用いられたアルゴリズムと同じアルゴリズムを用いてデータをチェックサムで計算し、受信したFCSと計算結果とを比較する。この比較によって、データに損失があったかどうかを検出することができる。この際、データに損失があった場合には、受信側コンピュータは受け取ったデータを廃棄して再送信を要求することができる。
FCSはデータリンク層で扱われるプロトコルで、巡回冗長検査(CRC)方式においてよく使用されている。また、EthernetやHDLCでもFCSが応用されている。
Frame Check Sequence
(フレームチェックシーケンス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/31 05:22 UTC 版)
frame check sequence(フレームチェックシーケンス、FCS)とは、通信プロトコルのフレームにエラー検出のために付加されるコードである。フレームは、送信元から送信先にペイロードを送信するために使用される。
- ^ (PDF) 802.3-2012 - IEEE Standard for Ethernet, IEEE Standards Association, (2012-12-28) 2015年7月5日閲覧。
- ^ Cf: Wendell ODOM, Ccie #1624, Cisco Official Cert Guide, Book 1, Chapter 3: Fundamentals of LANs, Page 74
- ^ “Frame Relay Glossary”. Cisco Systems (2009年4月30日). 2015年7月5日閲覧。
- ^ Computing the Internet Checksum. RFC 1071 .
- 1 Frame Check Sequenceとは
- 2 Frame Check Sequenceの概要
フレームチェックシーケンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 02:42 UTC 版)
「イーサネットフレーム」の記事における「フレームチェックシーケンス」の解説
フレームチェックシーケンス (FCS) は、受信側でフレーム全体内の破損データの検出を可能にする4オクテットの巡回冗長検査 (CRC) である。FCSの値は、保護されたMACフレームフィールド(送信元アドレスと宛先アドレス、長さ/タイプフィールド、MACクライアントデータ、パディング。つまり、FCS以外の全てのフィールド)の関数として計算される:section 3.2.9。 CRCコードを含む受信フレームデータに対してCRCアルゴリズムを実行すると、CRCは多項式で除算されたデータの剰余であるため、エラーのない受信データに対しては常にゼロになる。ただし、この手法ではエラーの検出に失敗する可能性があり、末尾にゼロがあるデータも同じゼロ残差になる。これを回避するために、ペイロードデータの最後に付加される前に送信側によってFCSは補数が取られる(ビットごとに反転される):section 3.2.9。この方法では、データが正しく受信されたとき、アルゴリズムの結果は常に0xC704DD7B(マジックナンバーまたはCRC32剰余と呼ばれる)になる。これにより、FCSフィールドが実際に開始される場所を知らなくても、フレームを受信してFCSを検証することができる。
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