通信モードの不一致
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 16:01 UTC 版)
「オートネゴシエーション」の記事における「通信モードの不一致」の解説
詳細は「en:Duplex mismatch」を参照 2つの装置の内、片方が全二重、片方が半二重で動作している場合、両方の装置が同時にフレームを送信しようとすると、接続は非常に低いスループットでのみ機能する。これは、全二重モードではデータを両方向に同時に送受信できるが、半二重モードでは一度に一方向にしか送信できないためである。その結果、全二重の装置では、受信中にデータを送信することがある。ただし、他の装置が半二重で動作している場合、データを受信することは期待されていない(現在送信中のため)。そのため、衝突(コリジョン)を検知し、送信中のフレームを再送信しようとする。タイミングによっては、半二重の装置はレイト・コリジョン(late collision)を検出することがある。これはCSMA/CDでハードエラーとして解釈されてフレームを再送信しない場合がある。一方、全二重の装置は衝突を検出せず、他の装置が衝突によって破損しているとして廃棄した場合でも、フレームを再送信しない。それでも、受信フレームが衝突検出によって切り捨てられることを想定していない全二重の装置は、半二重の装置が送信しようとした打ち切られたフレームからのフレームチェックシーケンスエラーを報告する。半二重の装置で報告されたレイト・コリジョンと全二重の装置で報告されたFCSエラーの組み合わせは、通信モードの不一致が存在することを示すものとして使用できる。 パケット損失は、両方の装置が同時に送信しているときに発生する。また、リンクがユーザーの視点から見て一方向にのみ使用されている場合でも発生する可能性がある。TCPストリームでは、送信側の全てのパケットが受信側デバイスによって確認応答される必要がある。その結果、実際のデータが一方向にのみ送信されている場合でも、逆方向に送信される確認応答パケットとの衝突が発生する可能性がある。
※この「通信モードの不一致」の解説は、「オートネゴシエーション」の解説の一部です。
「通信モードの不一致」を含む「オートネゴシエーション」の記事については、「オートネゴシエーション」の概要を参照ください。
- 通信モードの不一致のページへのリンク