フランス科学アカデミー遠征隊のペルーとラップランドへの派遣とは? わかりやすく解説

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フランス科学アカデミー遠征隊のペルーとラップランドへの派遣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 10:11 UTC 版)

子午線弧」の記事における「フランス科学アカデミー遠征隊のペルーとラップランドへの派遣」の解説

詳細は「フランス科学アカデミーによる測地遠征」を参照 ピカールによる測量以降測量精度向上するにつれて地球正確な形状について問題顕在化し、地球正確に真球より回転楕円体考えるべきとの意見多くなったが、長球なのか扁球なのかについて議論分かれていた。ジャック・カッシーニは、1713年に自らが行ったダンケルク-ペルピニャン間の測量結果を『地球大きさと形状』(De la grandeur et de la figure de la terre、1720年)に取りまとめ、この結果ルネ・デカルト渦動説から、地球南北長い長球であることを提唱した一方では、振り子時計パリから赤道付近持ってゆくと遅くなるというジャン・リシェによる報告からの推測により、アイザック・ニュートン発表した万有引力理論から赤道方向長い扁球であると主張する学者多数いた。 これを受け、18世紀半ば1735年1740年)には、フランス科学アカデミーが、地球楕円体形状論争決着をつけるために赤道近傍北極近傍の子午線弧長比較した。この測量事業は、ピエール・ブーゲルイ・ゴダンシャルル=マリー・ド・ラ・コンダミーヌピエール・ルイ・モーペルテュイ及びアントニオ・デ・ウジョーアらによってペルー現在のエクアドル)とラップランドトルネ谷)で実行された。 測量結果は2地域の同緯度差での子午線弧長対す有意差示し付近弧長赤道付近弧長よりも大きいというものであった。これは赤道付近のほうが付近よりも曲率大きいことを示唆しており、1687年ニュートン彼の著書自然哲学の数学的諸原理』の第3巻において提唱したとおり、地球数学的形状扁球として解釈できることが確認された。カッシーニ得た測量結果不正確であったことは、彼の弟子ともいうべきニコラ・ルイ・ド・ラカーユ1739年から2年費やして測量を行うことにより確認された。 18世紀後半にかけて、フランス科学アカデミーによってダンケルク-バルセロナ間の子午線弧長測量が行われ、メートルの定義のために使われた。

※この「フランス科学アカデミー遠征隊のペルーとラップランドへの派遣」の解説は、「子午線弧」の解説の一部です。
「フランス科学アカデミー遠征隊のペルーとラップランドへの派遣」を含む「子午線弧」の記事については、「子午線弧」の概要を参照ください。

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