ジャン・リシェとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 天文学者 > 天文学者 > ジャン・リシェの意味・解説 

ジャン・リシェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 15:29 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ジャン・リシェ
Jean Richer
生誕 1630年
フランス
死没 1696年
フランス,パリ
研究分野 天文学
主な業績 天文単位の測定、重力の測定
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

ジャン・リシェJean Richer ,1630年-1696年)はフランス天文学者である。ジョヴァンニ・カッシーニとともに、離れた2観測点で火星恒星視差を同時測定して地球から太陽までの距離を求めるなどの業績をあげた。

経歴

1666年科学アカデミーの会員になった。

1670年経度を確認するためのクリスティアーン・ホイヘンスの機械時計の精度の確認のためにフランス領のカナダまで大西洋を航海したが、ホイヘンスの時計は嵐にあって止まってしまった。

1672年フランス領ギアナカイエンヌに派遣され[1]、パリのカッシーニと同時に火星と恒星の視差を測定した。この2ヶ所で観測された視差の差から、カッシーニは地球と太陽までの距離を計算して、1億4000万km程度と見積もった[2]。また、リシェは地球の各地で同じ長さの振り子の周期が異なることを示した[3]。これは地球が真球でないことを示し、以降の地球楕円体の形状の論争へとつながっていく。これらの結果はObservations astronomiques et physiques faites en l'isle de Caienne(カイエンヌにおける天文学、物理学の観測)として発表された。

注釈・出典

  1. ^ Olmsted, John W (1942). “The Scientific Expedition of Jean Richer to Cayenne (1672-1673)”. Isis 34 (2): 117–128. Bibcode1942Isis...34..117O. doi:10.1086/347762. JSTOR 226212. 
  2. ^ http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=astronomical-unit-or-earth-sun-distance-gets-an-overhaul
  3. ^ Poynting, John Henry; Joseph John Thompson (1907). A Textbook of Physics: Properties of Matter, 4th Ed.. London: Charles Griffin & Co.. pp. 20. https://books.google.com/books?id=TL4KAAAAIAAJ&pg=PA20 

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジャン・リシェ」の関連用語

ジャン・リシェのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジャン・リシェのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジャン・リシェ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS