フランシスコ会によるワイン作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 19:03 UTC 版)
「カリフォルニアワイン」の記事における「フランシスコ会によるワイン作り」の解説
1000年頃にはヴァイキングの一団がアメリカ大陸東海岸に到達し、繁茂していた野生のブドウを発見している。1522年にはスペイン人コンキスタドールのエルナン・コルテスがスペインからヨーロッパブドウの苗木を送らせ、1542年には野生のブドウに接ぎ木する方法で栽培を始めた。16世紀に持ち込まれたブドウは宣教教会のブドウ畑に植えられ、教会の聖礼典で使用されたため、ミッション(英語版)種という名称で呼ばれた。1560年頃にはスペイン領アメリカ東海岸のフロリダに自生するブドウから、アメリカで初めてワインが生産された。 1769年、フランシスコ修道会のフニペロ・セラ神父がカリフォルニアに最初のブドウ畑を築いたとされている。セラ神父は手始めにサンディエゴでブドウ栽培とワイン作りを行い、1771年にはロサンゼルス郊外にカリフォルニア初のワイナリーを建設した。1769年から1823年にかけてフランシスコ会は徐々に北上し、サンフランシスコ近郊のソノマまでにワイン作りを広めた。ブドウの樹に病気が蔓延した東海岸とは異なり、西海岸ではピアス病以外に大きな問題は起こらなかった。 1833年にはメキシコ政府によってカリフォルニア地域の修道院が世俗化され、アルタ・カリフォルニア知事のマリアーノ・グアダルーペ・バレホ将軍はソノマ郡でカリフォルニア初の職業的ブドウ栽培者となった。1831年にナパ・ヴァレーに移住したジョージ・ヨーントは、1841年に初めてナパにミッション種を持ち込んで栽培し、1844年には200米ガロン(750ミリリットル瓶換算で約750本)のワインを生産した。
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