パワーユニット供給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:17 UTC 版)
前述した通り、2016年もレッドブルへの供給は続けたものの「タグ・ホイヤー」のバッジネームを使用した。スペインGPでマックス・フェルスタッペンが初優勝、続くモナコGPでダニエル・リカルドがこの年メルセデス以外では唯一のポールポジションを獲得、マレーシアGPでリカルドが優勝した。このパフォーマンスの復調をレッドブルは評価し、5月にパワーユニット供給契約を2018年まで延長、併せてトロ・ロッソも2017年からルノーに戻すことも決定した。なお、レッドブルは2018年まで「タグ・ホイヤー」のバッジネームを引き続き使用し、トロ・ロッソもバッジネームを使用する予定となっていたが、エンジン名は記載されなかった。また、ルノーの組織再編に伴いイルモアとの協力関係を終えることになった。 2017年は再び信頼性の低さが足を引っ張り、レッドブルはメルセデスとフェラーリに大きく水を開けられたが、アゼルバイジャンGPでリカルドが大波乱のレースを制し、フェルスタッペンもマレーシアGPとメキシコGPで優勝した。シンガポールGPで2018年よりホンダから供給を受けることが決まったトロ・ロッソに代わりマクラーレンへPU供給を行うことが発表された。 2018年は、リカルドとフェルスタッペンがそれぞれ2勝を挙げたが、メルセデスとフェラーリとの差は依然埋まらず。レッドブルが翌年以降のパワーユニット選択へのルノー側からの回答期限を過ぎても返答しないなど、両者の関係は再び悪化。6月19日にレッドブルとホンダの間で2019年から2年間のパワーユニット供給契約が締結。レッドブル・ルノーは延べ12年の歴史に幕を下ろす事となり、この間に優勝59回、ポールポジション60回、ファステストラップ60回を記録し、計4,277.5ポイントを獲得。4度のコンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルを手にした。提携解消についてルノー側は「ルノーがワークスチームとして復活してから2年、我々はルノーとレッドブル双方の願望を考慮すれば、これは自然な発展だと考えている」とコメントした。一方のマクラーレンは自らホンダに対する不満を顕にしてパワーユニット変更を行った割には成績が劇的に向上には至らず、元F1ドライバーで解説者のジョリオン・パーマーは、パフォーマンス、信頼性、コストの3つの観点から「(マクラーレンは)高い金を払って恥を晒しただけ」と評している。
※この「パワーユニット供給」の解説は、「ルノーF1」の解説の一部です。
「パワーユニット供給」を含む「ルノーF1」の記事については、「ルノーF1」の概要を参照ください。
- パワーユニット供給のページへのリンク