パノラマ車への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/03 05:35 UTC 版)
「ティチーノ州地域鉄道/アルプス山麓鉄道ABe8/8形電車」の記事における「パノラマ車への改造」の解説
チェントヴァッリ鉄道では観光客輸送用のパノラマ式電車を導入することとなり、2004年にABe12/16形電車を3編成発注し、2007年から運行しているが、これと並行してABe12/16形の予備としてABe8/8 24号機の車体をパノラマ式車体に改造することとなり、2006年に改造工事が実施されている。 改造は車体の基本構造および走行用機器はそのままとして、車体および内装を新しいものとしたもので、車体は上部を上側に絞った台形断面で、間柱を極力細くして大形の固定窓を設置したものとなっている。 先頭部は縦方向の3面折妻で、後退角の付いた正面上半部を大形の台形一枚窓としてその下部左右に丸型の前照灯と標識灯を設置したものとなっているほか、原形同様側面運転室部が左右に絞り込まれた形状となっている。 側面窓配置は5D1-5-1D5で側面窓は接着式の固定窓、乗降扉は両開の電気式プラグドアに変更されている。また、客室および室内の座席配置は原形とほぼ同等であるが、運転室が半室式となって客室が最前部まで延長されており客席が増設され、座席は原形のものをモケットを青色系統の柄入りのものに変更して使用している。 車体塗装は車体上半部の窓周りを黒、下半部はクリーム色をベースとして先頭部窓下部を青、側面中央下部にパノラマ車をイメージした青色系統のデザインを施したもので、先頭部下部中央に矢印をデザインしたパノラマ車のマークと機体名、イタリア国旗のマークが入る。 補機類、ブレーキ装置なども基本的にはそのままであるが、台車中央のレール面上に電磁吸着ブレーキを設置している。
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