パスプレーについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 19:41 UTC 版)
「フラッグフットボール」の記事における「パスプレーについて」の解説
パスプレーとは、前方へのパスを使ったプレーである。アメリカンフットボールで「パス」と言った場合は、前方へのパスを意味することがほとんどである。前方へのパスは、1プレーにつき1回のみ、スクリメージラインの手前から行うことが認められている。 パスプレーは、投げられたボールを攻撃側の選手がノーバウンドで捕球したときに成立する。これにより、相手のエンドゾーン内でパスを捕球すれば、その時点でタッチダウンとなる。 捕球した選手は、ボールを持ったままさらに前進することができる(ラン・アフター・キャッチ)。パスプレーによる獲得距離は、プレーが終了した時点で、スクリメージラインからパスを捕球した地点(足が最初に着いた地点)までの距離と、捕球後に前進して獲得した距離の合計で表される。 投げられたボールが、誰にも捕球されずに地面に落下した場合は、接地した時点でプレーが終了し(パスインコンプリート、パス不成功)。たとえ空中で選手がボールに触れたとしても、捕球されずに接地した場合はパス不成功となる。またパス不成功の時は、攻撃側は全く前進できずに、元のスクリメージラインから次のダウンとなる。 ランプレーと比べると、成功する確率は低いが、長距離の前進が期待できる。このため、パスプレーは比較的ハイリスク・ハイリターンの攻撃ということができる。 通常、パスを投げるのはクォーターバック、パスを受けるのはワイドレシーバーである。スナップ後、ワイドレシーバーはプレーによって定められたコースを走る。クォーターバックは、守備の状況を判断して、捕球可能と判断したワイドレシーバーにパスを投げる。 パスプレーにはランプレーと異なりインターセプトで攻撃権自体を失う危険性があり、5人制のスポーツであることからインターセプトリターンで喪失する距離リスクはかなり高いものとなっている。またインターセプトリターン自体で失う距離が少なく済んだ場合でも、インターセプトされた地点によっては攻守交代後の状況は非常に不利なものとなる(一方ランプレーのみ選択し、たとえ1ヤードも前進出来ずに攻守交代となったとしても、次の相手の攻撃開始地点は敵陣5ヤードの位置からとなるのでリスクは少ない)。大会やルールによっては「インターセプトリターンは無し(インターセプトは成立し攻守交代となるが、次の相手の攻撃開始地点はインターセプトして着地した地点)」としてパスプレーのリスクをルールとして低減し、パスプレーが多くなるようにしているところもある(例えばこのようなルールの場合、最後の攻撃では敵陣5ヤードより向こうへのパスならばインターセプトされること自体のリスクは無い)。前述したようにアメリカンフットボールよりも1回の攻撃での獲得期待ヤード数が長く、ゴールやファーストダウン獲得前の短い距離からはパスプレーのみに制約されているように、フラッグフットボールではパスプレーにかかる比重がアメリカンフットボールよりも高くなっていると言えるだろう。
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