パスファインダー号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 09:25 UTC 版)
「大スペースシャトル展」の記事における「パスファインダー号」の解説
当展で展示された実物大のシャトル、「パスファインダー」(展示名称は「スペースシャトルオービター098実験機「パスファインダー号」(改修機))は、実際にスペースシャトル計画のために製作された実物大モックアップが、当展のためにNASAの協力を得て特別に提供されたものである。 このモックアップは、地上において乗組員の訓練やオービターの移動手順の確認等の際に実際のオービターを用いることなく行えるように製作されたもので、外形サイズのみが再現された、宇宙船としての機能はまったくないものだが、形状および各部の寸法、重量は実際のオービターと同一に造られている。使用後は倉庫に保管されていたが、当展の主催企業がNASAより購入し、展示にあたり、アメリカの航空宇宙関連企業、テレダイン・テクノロジーズ(英語版)によって、グラスファイバーや各種金属素材を用いて、外観を極力実物のオービターに近づけた形に改装された。 改装されたモックアップは、1983年4月22日にアラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センターで行われた貸与式の後、26個のコンポーネンツに分割されて日本へ運び込まれ、会場で組み立てられた。日本で展示された後、アラバマ州ハンツビルの合衆国宇宙ロケットセンターに寄贈され、再び分割・解体された後にアメリカに移送された。同センターでは引き渡された改装モックアップに二代目「パスファインダー」の名称と名誉機体番号として STA-098 を正式に贈り、オービタの先駆者として歴代シャトルにその名を連ねさせた。 後に、二代目パスファインダーは外部燃料タンクの試作品(MPTA-ET(英語版))と、チャレンジャー事故後に新たに開発された新型固体ロケットブースタの試作品を装着して、同センターの中庭に展示されている。
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