バーゼルIII
別名:バーゼル 3
英語:Basel III、Basel 3
2010年11月に開催されたG20ソウルサミットにおいて、G20首脳によって承認された銀行の自己資本と流動性に係る国際的な基準の詳細についてバーゼル銀行監督委員会(バーゼル委員会)が2010年12月に発表したもの。
バーゼルIIIでは、銀行の自己資本を示すティア・ワン・キャピタル・レシオ(Tier1比率、CET1)を7%とすべきと示されている。
ちなみに、バーゼルIIIには強制力や拘束力などはない。
関連サイト:
バーゼル銀行監督委員会 - (英語)
International regulatory framework for banks (Basel III) - バーゼル銀行監督委員会(英語)
バーゼル銀行監督委員会によるバーゼル III テキスト及び定量的影響度調査の結果の公表について - 金融庁
A Review of Tier 1 Capital Ratios of Large US Banks - (英語)
バーゼル‐スリー【Basel three】
バーゼルIII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/25 22:48 UTC 版)
バーゼルIII (バーゼルスリー、第3次バーゼル合意またはバーゼル基準、英語: Basel III)は、銀行の自己資本規制比率、ストレステスト、市場流動性リスクに関する、グローバルであるが各国の裁量に任される規制の枠組みである。第三回目となるバーゼル合意であり、(バーゼルI 、バーゼルIIを参照)2007年から2008年にかけて起こった金融危機で明るみに出た金融規制の欠陥への対応として開発された。銀行の流動性の向上、銀行のレバレッジの低減を図るため、銀行の自己資本規制を強化することを目的とする。
- 1 バーゼルIIIとは
- 2 バーゼルIIIの概要
バーゼルIII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 06:40 UTC 版)
詳細は「バーゼルIII」を参照 バーゼル委員会は、2007年から2008年にかけて発生した「世界金融経済危機」の背景となった、銀行監督の問題に対する反省を踏まえ、銀行の自己資本の質の向上、リスク管理の一段の強化といった観点から、2009年以降バーゼルIIを改訂する作業を進めており、その一連の成果はバーゼルIIIと総称されている。新たな合意の基本的な内容は2011年1月に公表されており、銀行に対し、2019年度末までに、総リスク資産の7%にあたる普通株式など質の高い自己資本の保有を求めるなど、バーゼルIIよりも規制が強化されている。この強化に指摘される問題点は次のように整理される。 各比率において分子の議論に偏っており、分母(リスク・アセット総額)の議論が置き去りにされている。 唐突なレバレッジ比率の導入は、金融規則の画一化・単純化である。 マクロ経済政策が失敗して金融危機が起きた責任を個別金融機関に負わせている。 金融危機の震源から遠いアジア地域の金融を鈍化させる。金融危機は必ずしもグローバルではない。 規制の具体的内容は、シティグループ証券によると次のように整理される。
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