バシネフチ
【英】: bashneft
ボルガ=ウラル地域のロシアバシコルトスタン共和国の国営石油会社。 同共和国の石油生産の開始は早く、1932年に遡る。原油生産は1960年代後半に最盛期を迎えたが、以降は生産条件の悪化から減少傾向にある。同国の国営石油会社バシネフチは生産と販売を行っており、探鉱子会社1社、生産子会社1社、精製子会社2社(ガス精製プラント)、販売子会社2社で構成される。 バシネフチの原油生産量は、1995年の1,774万トンから減少を続け、2001年には1,186万トンまで下がった。その後は1,200万トン代を維持しているものの、ロシア全体の生産量の2.6%を占めるに過ぎない。既存油田は枯渇が著しく進み、平均含水率が90%以上に達している。従って、生産井一本あたりの産油量は2.30トン/日と非常に小さい。このように、同社の原油生産量はロシアの垂直統合石油企業の中で最低の水準にあり、これに加えて生産性も低い。また同社のバシコルトスタン共和国の管轄区域内は成熟した油田地帯であり、新規油田発見も難しい。さらにバシコルトスタンで生産される原油は硫黄分が高く、トランスネフチによる輸出量規制を受け、パイプラインによる輸出が増加できていない。今後はバシコルトスタン共和国政府の支援を受けながら、生産性の向上が重要な課題となっている。 (中島 敬史、2007年3月) |

バシネフチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/24 15:28 UTC 版)
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種類 | 公共株式会社 |
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市場情報 | MCX: BANE(普通株) MCX: BANEP(優先株) |
本社所在地 | ![]() バシコルトスタン共和国 ウファ |
設立 | 1946年 |
業種 | 石油・石炭製品 |
事業内容 | 石油・ガスの生産・精製・販売 |
代表者 | アレクサンドル・コルシク (Александр Корсик、社長) |
売上高 | $ 41億 (2009年) |
従業員数 | 8150人 |
主要株主 | システマ |
外部リンク | www.bashneft.ru |
バシネフチ(バシキール語: Башнефть)は、ロシア連邦バシコルトスタン共和国に本拠地を置くロシアの国営石油会社。
バシコルトスタン共和国、タタルスタン共和国、ロシア連邦沿ヴォルガ連邦管区オレンブルク州などにある160箇所以上の油田・ガス田で生産を行っており、2008年の原油生産量は1154万トン、天然ガス生産量は3億5400万m3であった[1]。これらの油田の平均含水率は90%、硫黄分も2%であり、生産される原油の量も少なく質も低い。
2009年3月、新興財閥(オリガルヒ)系企業システマがバシネフチ株を25億ドルで取得し、支配株主となった[2]。 2010年2月にはモスクワを本拠地とするサッカークラブチームPFC CSKAモスクワのスポンサーにもなった[3]。
脚注
- ^ ОАО "АНК «Башнефть». Годовой отчет за 2008 год2011年2月7日閲覧
- ^ “Sistema takes controlling stake in Bashneft for $2.5 billion”. russiatoday.com. (2009年3月30日). オリジナルの2009年3月31日時点におけるアーカイブ。 2009年9月8日閲覧。
- ^ «Башнефть» стала генспонсором ЦСКА2011年2月7日閲覧
関連項目
- ルスネフチ(en:Russneft)
- トレブス・チトフ油田(en:Trebs and Titov oil fields)
固有名詞の分類
- バシネフチのページへのリンク