正規化
別名:ノーマライズ,カノニカライズ
【英】normalize, canonicalize, canonicalization
正規化とは、データの冗長性をなくしたり、混在している等価な表現をある統一形式に整形したりすることによって、同じ形式でデータを扱えるようにすることである。英語の「normalize」と「canonicalize」(canonicalization)両方の訳語として正規化という表現が用いられており、リレーショナルデータベース(RDB)やオーディオファイル、テキストファイルなど、様々な分野で正規化が行われている。
リレーショナルデータベースにおける正規化とは、リレーションを一定の形式に準拠させることによってデータを構築することである。正規化を行うことによって、データの冗長性を省き、メンテナンス性を高めることができる。リレーショナルデータベースでは正規化の種類や程度によって分けられた第一正規形、第二正規形、第三正規形~第五正規形の形式が知られている。
オーディオの分野における正規化とは、オーディオファイルの音量を一定レベルで補正することを指す。様々な音源から得た音量の異なるオーディオファイルを、同じ音量レベルに統一したり、あるいは音質を劣化させることなく音量レベルを最大化したりすることができる。
また、unicodeやXMLといったテキストファイルにおける正規化は、使用上許容されている表記のゆれをある一定の表記に統一することを指す。特にXMLでは、電子署名などで暗号化を行う際に表記ゆれ(一例として、要素や属性の順番などのゆれ)によって異なる内容に変換されてしまい、照会が失敗する可能性がある。そのためXMLでは「Canonical XML」と呼ばれる統一的記法が策定され、W3Cによって勧告されている。
参照リンク
Canonical XML - (英文)
音量正規化
(ノーマライズ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/19 09:04 UTC 版)
音量正規化(ノーマライズ)とは、音響信号処理のひとつで、ある音声データ全体の音量(プログラムレベル)を分析し、特定の音量へ調整する処理である。音声データを適正な音量に整えたり、複数の音声データの音量を統一する目的で用いられる。
ごく基礎的には信号のピークレベルを分析して調整する方式と、RMSレベルを分析して調整する方式がある。ピークレベル方式はデジタルクリップを起こさない範囲で最大化する用途に適しており、RMSレベル方式は聴感音量を基準とする用途に適している。より精密な規格に基づいた聴感音量の調整には、特性重み付けがされたラウドネスの分析がおこなわれる。
ノーマライズはデータ全体の分析が必要なため、リアルタイム音声は処理できない。リアルタイムでの類似用途ではコンプレッサーやリミッターが用いられるが、動作原理は異なり、音量の変化に反応して音量を調整するため、人工的な音量の変化が生じうる。
関連項目
- 音の大きさ
- マスタリング
- 波形編集ソフトウェア
- デジタル・オーディオ・ワークステーション
- XMedia Recode
- LUFS
- ピーク・プログラム・メーター
- VUメーター
- ラウドネスメーター
- ラウドネスノーマライゼーション
- コンプレッサー (音響機器)
- リミッター (音響機器)
- ノーマライズのページへのリンク