ニューヨーク市別館
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2008年11月18日、ロックンロールの殿堂ニューヨーク市別館がマンハッタンのソーホー地区で開業した。ブロードウェイのすぐ傍のマーサー・ストリート76番地にあった別館は、2322m2の地下空間を占めていた。博物館別館はクリーブランドの母体と概ね同じ方法で運営されており、目玉としてプリンスが『プリンス/パープル・レイン』で着たコート、デヴィッド・バーンが『ストップ・メイキング・センス』で着た大きなスーツ、エルビス・プレスリーのライダースジャケットや彼の聖書などの原型展示物が陳列されていた 。ただし、別館は最初からニューヨーク地域に明確に焦点を合わせており、何十年間ものバンドステッカーが厚く積み重ねられたCBGBの電話ボックス、ブルース・スプリングスティーン所有の1957年型シボレー、市内のミュージシャンのため取り置いてある特別ギャラリー、ロック史における名所を強調するマンハッタンの入り組んだ約8m縮尺モデルなど、巨大展示物用の空間も十分にとっていた。 ヤン・ウェンナーが別館理事会の会長を務めた。開業した夜の祝宴で、軽率にも彼は「そもそも我々がそれ(殿堂博物館)をニューヨークにしなかったことが小さな悲しい出来事の1つです」と記者に語ってしまい、物議を醸してしまった。これは誤解されてしまったのだと語るウェンナーは、後に自分の発言を悔やんでいると吐露して「ロックンロールの殿堂博物館がクリーブランドにあることを私は間違いなく喜んでいます」と明言した。 別館は2010年1月3日に閉鎖され、報道によるとその急な終了は2007-2008年の世界金融危機とその後の都市観光業低迷が原因とされている。
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