博物館別館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 07:19 UTC 版)
博物館はスティーブン・F・ウドヴァーヘイジー・センター(Steven F. Udvar-Hazy Center)と言う名称の本館より規模の大きい別館を所有している。日本語では単に「国立航空宇宙博物館別館」とされることもある。位置はワシントンD.C.の郊外にあるワシントン・ダレス国際空港に隣接しており、2003年12月15日に新設された。館内にはおよそ200の航空機と135の宇宙船が収蔵品として展示されている。センターはハンガリーの移民でインターナショナル・リース・ファイナンス社(International Lease Finance Corporation、略称ILFC)の設立者でもある、スティーブン・F・ウドヴァーヘイジーによって、1999年に6500万ドルの寄付がスミソニアン協会に贈呈されて創設されたものである。建設竣工には実に15年の歳月を要した。なおかつては本館と別館との間にシャトルバス(ダレス国際空港経由)が運行されていたが、現在はダレス空港〜別館のみの運転となっており、公共交通機関での相互の行き来には地下鉄やバスの乗り継ぎが必要である。旧日本軍の航空機も、紫電改、月光、震電(機体一部のみ)など、貴重な機体が展示されている。 レンタカーで移動するのが一番経済合理性が高い。駐車場は有料で出口にて15ドル支払う。館内の精算機も使用できる。 博物館別館の有名な展示物 エノラ・ゲイ - 第二次世界大戦時、広島市に原子爆弾を投下したB-29長距離通常爆撃機。 ボーイング367-80 - アメリカ合衆国のボーイング社によって開発されたアメリカ初のジェット輸送機の試作機。KC-135空中給油機やボーイング707旅客機の原型機としても知られる他、ボーイング社や軍の関係者の前で行われたデモフライトでバレルロールを行った逸話が有名。 SR-71 ブラックバード - 高標高、高速度を誇る戦略的偵察機。 エールフランス航空コンコルド - イギリスとフランスの両国による共同開発で作られた超音速旅客機。 ディスカバリー - スペースシャトル・オービタの第3号機。かつては実験機であるエンタープライズが展示されていたが、ディスカバリーの引退に伴い交代した。エンタープライズはニューヨークのイントレピッド海上航空宇宙博物館に移動された。
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