通常爆撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 07:45 UTC 版)
詳細は「ブラック・バック作戦」を参照 バルカンの主要装備は核爆弾であったが、454 kg (1,000 lb) 通常爆弾約20発を装備して二次的な役割である通常爆撃を行うこともできた。 1982年にフォークランド紛争が勃発すると、通常爆弾を用いて、アルゼンチン軍に占領されていたフォークランド諸島のポートスタンリーを攻撃することが決定した。滑走路、レーダーサイト、地対空ミサイル発射機の爆撃などが任務となったが、後に滑走路攻撃を除いてキャンセルされた。 5機のバルカンが爆弾倉の改造、空中給油システムの復旧、電子機器の更新を受けた。改修は1982年4月9日から始まり、翼下のパイロンと翼端にハードポイントが設計、製造され、AN/ALQ-101(英語版) ECMポッドとシュライク対レーダーミサイルが装備された。 バルカンは1982年4月30日にアセンション島から出撃し、途中ヴィクターからの空中給油を受けつつ、長駆6,300 kmを飛行し、爆撃に成功した。5月1日にも同じくアセンション島から出撃して爆撃を行い、無事帰還した。これがバルカンにとっての唯一の実戦任務となった。
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