ナンバーナイン自社製GPU搭載ビデオカード
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ImagineシリーズGPUはナンバーナイン独自の設計であった。Imagineシリーズは4つの世代からなった。 Imagine 128 (Imagine) Imagine 128-II (Imagine2) T2R ("Ticket to Ride"、しばしば"Imagine-3"と刻印された) T2R4("Ticket to Ride IV"と刻印された) Imagine 128 GPUは完全な128ビットグラフィックプロセッサで、内部プロセッサバスおよびメモリバスは全て128ビットであった。しかしながら、3Dグラフィック処理をサポートするハードウェアが皆無あるいはごく少数しかなかった。 Imagine 128-IIはグーローシェーディング、32ビットZバッファ、二重ディスプレイバッファおよび256ビットビデオレンダリングエンジンを追加した。 Ticket to Ride(Imagine-3)はWRAMおよびAGPとPCIバスの両方をサポートし、3D浮動小数点セットアップエンジン、バイリニアフィルタおよびパースペクティブコレクト、グーローシェーディング、アルファブレンド、距離フォグ補完、鏡面ハイライト、二重・三重ディスプレイバッファ、16/24/32ビットZバッファ、MPEG-1/MPEG-2およびハードウェアミップマップを備えた。 Ticket to Ride IVは250MHz RAMDACを統合し、最大32MBのSDRAM、全シーンアンチエイリアシング、パーピクセルフォグ、鏡面反射、アルファエフェクト、10階層ディティールパーピクセルミップマップ、バイリニア・トリリニアフィルタリング、8ビットパーテクセル、8KBオンチップテクスチャキャッシュ、ハードウェアMPEG-1/MPEG-2、完全なIEEE 754浮動小数点パイプライン3Dレンダリングセットアップエンジンをサポートした。 #9 モデル#9 GPUメモリPCバスアーキテクチャImagine 128 Imagine 128 4M, 8M VRAM PCI Imagine 128 Series 2 Imagine 128-II 4M, 8M H-VRAM PCI Imagine 128 Series 2e Imagine 128-II 4M EDO DRAM PCI Revolution 3D T2R 4M or 8M (base), 12M, 16M WRAM PCI, AGP Revolution IV T2R4 16M, 32M SDRAM PCI, AGP Revolution IV-FP T2R4 32M SDRAM PCI, AGP これら1990年代のビデオカードはナンバーナインのフラグシップカードであった。(Imagine 128および128 Series 2は非常に高価。)GPU上にはヒートシンクは不要。オリジナルのImagine 128は1994年に発表された。Revoliution IVは1998年に発表された。 標準のアナログVGA端子に加えて、Revolution IV-FP(Revolution IV-1600SWとも呼ばれる)はシリコングラフィックス製1600SWデジタルフラットパネルモニター用のOpenLDIデジタルインターフェースコネクターを備えていた。Revolution IV-FPはシリコングラフィックス製1600SWデジタルフラットパネルモニター用のOpenLDIデジタルインターフェースコネクターを備えた数少ないビデオアダプターの一つであった。(その他に3Dlabs Oxygen VX1-1600SW、I-O DATA GA-NF30/PCI、シーメンス Nixdorf S26361-D964カードやいくつかのシーメンス製Nixdorfコンピューターなど)SGIの1600SWビデオアダプターは同社のO2、320、540グラフィックワークステーションの専用品であった。FormacはApple Mac用にOpenLDI付きのPCIカードを少数製造した。 OpenLDIインターフェースは現在のDVI-Dインターフェースと物理的にも電気的にも互換性がない。これは初期のデジタルビデオコネクターであり、いくつかの競合、標準規格との非互換性が存在した。スタンドアロンのOpenLDIディスプレイは消滅したが、いくつかの後発メーカーがOpenLDIをDVI-Dに変換するアダプターを製作したため、より新しいビデオカードでも1600SWモニターに対応できるようになった。
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