ナイキスト周波数とは? わかりやすく解説

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ナイキスト‐しゅうはすう〔‐シウハスウ〕【ナイキスト周波数】

読み方:ないきすとしゅうはすう

Nyquist frequencyアナログ信号デジタル信号変換するときのサンプリング周波数の、1/2の周波数米国物理学者ナイキスト標本化定理によればデジタル信号アナログ信号復元する際、ナイキスト周波数以下の周波数成分については、正確に復元できる。


ナイキスト周波数

読み方ないきすとしゅうはすう

元来オーディオ用語で、サンプリング音源半分周波数が一番音質がいい(雑音がない)というところから来ている。デジタルカメラでは、撮像素子画素ピッチから、おおざっぱに言うと解像力の上限であるナイキスト周波数が計算できる。そして、このナイキスト周波数以上の解像力特殊な処理をしないかぎり、超えることはできない。ナイキスト周波数の計算1/画素ピッチ×2である。画素ピッチ撮像素子全体大きさ一辺長さ撮像素子一辺画素数割り算したものである。たとえば、一辺画素数が3,008ピクセルで、撮像素子一辺長さが23.7mmの場合、ナイキスト周波数は23.7÷3,008で、1mmあたり約79ということになる。撮像素子小さコンパクトデジカメではそれだけナイキスト周波数が高くなるから、もともとのレンズ解像力高めておく必要がある。たとえば、2/3型の撮像素子で8メガピクセル800万画素)なら、ナイキスト周波数は約185本にもなる。

ナイキスト周波数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 19:09 UTC 版)

ナイキスト周波数(ナイキストしゅうはすう、: Nyquist frequency)は信号を標本化するときの、サンプリング周波数の1/2の周波数である。

サンプリング周波数 が十分でなく、ナイキスト周波数 よりも大きい周波数の信号を標本化した場合、標本化した際に折り返し(エイリアシング)を生じ、再生時に元の信号として忠実には再現されない。ハリー・ナイキストにより1928年に予想されたこの再現限界の定理は、標本化定理と呼ばれる。

ナイキスト・レート[注 1]と混同しないこと。ナイキスト・レートは、特定の信号または信号群を標本化して再生した際に、正しく元の信号を再現するためのナイキスト基準[注 2]を満たす最小サンプリング周波数、つまり信号周波数の2倍の値である。

サンプリング周波数 fs = 100 Hz の測定器を使用して、ある信号を測定する。元の信号に (a) 25 Hz, (b) 40 Hz, (c) 70 Hz のピークがあったとする。

このとき、ナイキスト周波数 fn = fs/2 = 100/2 = 50 [Hz] だから、測定信号のスペクトルにおいて (a), (b) のピークは正しく求まる。

しかし、(c) の周波数成分は fn を超えているため、測定信号において、これに対応するピークは fn から折り返した 30 Hz に出現することになる(エイリアシング)。スペクトル上では、このピークが本当に 30 Hz の成分を表しているのか、それともエイリアシングにより折り返された高周波成分であるのかは区別できない。

実際の信号測定では、測定器のサンプリング周波数 fs には限界があり、それはカタログ記載の既知のものである。

一方、測定する元の信号がどのような周波数成分を含んでいるのかは未知であることが多い。よって、このエイリアシングを防ぐためには、測定器に入力する信号をフィルタ まで帯域制限する必要がある。ただし、実際は、フィルタの性能の限界により、サンプリング周波数の45%程度[要出典]まで制限する必要がある。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ : Nyquist rate
  2. ^ : Nyquist criterion

関連項目




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