ド・モルガンの法則とは? わかりやすく解説

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ドモルガン‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ドモルガンの法則】

読み方:どもるがんのほうそく

集合演算についての法則(1)集合AB、およびそれらを包含する全体集合与えられたとき、「AまたはB」ではない集合は、Aではない集合かつBではない集合と等しい。(2)AかつB」ではない集合は、Aではない集合またはBではない集合に等しい。ドモルガンの定理ドモルガンの規則

[補説] 集合論の用語で置き換える次のうになる(1)集合A集合B和集合補集合は、集合A集合Bそれぞれの補集合積集合等しい。(2)集合A集合B積集合補集合は、集合A補集合集合B補集合和集合等しい。


ド・モルガンの法則

読み方ド・モルガンのほうそく
【英】De Morgan's laws

ド・モルガンの法則とは、論理学集合論使われる定理一種で、論理積論理和否定に関する関係を示す定理のことである。

ド・モルガンの法則では、条件AとBがあるとき、NOT否定、ANDを論理積、ORを論理和とすると、次のような関係式成立するとしている。

NOT (A AND B) = NOT(A) OR NOT(B)NOT (A OR B) = NOT(A) AND NOT(B)

これを具体例当てはめてみると、「成人男性」の否定は「成人でないか男性でない」すなち「未成年女性」と同じことであり、「成人男性」の否定は「成人でなく男性でない」すなち「未成年女性」と同じことである、と表現することができる。

ド・モルガンの法則は、回路設計複雑な演算簡易表現できることから、コンピュータ科学においても欠かせない重要な法則とされている。

ド・モルガンの法則は、17世紀英国数学者論理学者ド・モルガンAugustus De Morgan)によって考案された。かれが法則名称の由来でもある。

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ド・モルガンの法則

2つ集合 A, B とその補集合[数式]について、[数式]成り立つ。


ド・モルガンの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 05:42 UTC 版)

ド・モルガンの法則(ド・モルガンのほうそく、: De Morgan's laws)は、ブール論理集合の代数学において、論理和論理積否定(集合のことばでは、和集合共通部分差集合)の間に成り立つ規則性である。名前は数学者オーガスタス・ド・モルガン(Augustus de Morgan, 1806–1871)にちなむ。


  1. ^ a b c d e f g h i 前原 2010.



ド・モルガンの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 07:48 UTC 版)

差集合」の記事における「ド・モルガンの法則」の解説

P, Q をある集合部分集合とするとき、 ( P ∪ Q ) c = P cQ c ( P ∩ Q ) c = P cQ c {\displaystyle {\begin{aligned}(P\cup Q)^{\mathrm {c} }&=P^{\mathrm {c} }\cap Q^{\mathrm {c} }\\(P\cap Q)^{\mathrm {c} }&=P^{\mathrm {c} }\cup Q^{\mathrm {c} }\end{aligned}}} が成り立つことが分かる。これはもっと一般化できて、{Pλ}λ∈Λ をある基礎となる集合部分集合の族とするときに、 ( ⋃ λ ∈ Λ P λ ) c = ⋂ λ ∈ Λ P λ c ( ⋂ λ ∈ Λ P λ ) c = ⋃ λ ∈ Λ P λ c {\displaystyle {\begin{aligned}\left(\bigcup _{\lambda \in \Lambda }P_{\lambda }\right)^{\mathrm {c} }&=\bigcap _{\lambda \in \Lambda }P_{\lambda }^{\mathrm {c} }\\\left(\bigcap _{\lambda \in \Lambda }P_{\lambda }\right)^{\mathrm {c} }&=\bigcup _{\lambda \in \Lambda }P_{\lambda }^{\mathrm {c} }\end{aligned}}} が成り立つ。これらをド・モルガンの法則という。 この法則は、対応する論理記号性質(特に双対性)を反映したのである詳しく記号論理学の項目を参照

※この「ド・モルガンの法則」の解説は、「差集合」の解説の一部です。
「ド・モルガンの法則」を含む「差集合」の記事については、「差集合」の概要を参照ください。

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「ドモルガンの法則」の例文・使い方・用例・文例

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