出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 05:42 UTC 版)
束論における法則
L を任意のブール代数とする。任意の に対して
が成り立つ。これをド・モルガンの法則という。
を L の任意の部分集合とする。 が存在するとき、 も存在し、
が成り立つ。また、 が存在するとき、 も存在し、
が成り立つ。これをド・モルガンの一般法則という。
例
二元集合 をブール代数、 を最小元とすれば、 は最大元となる。そのとき、最小元 は偽な命題、最大元 は真な命題、結び ∪ は論理和 ∨、交わり ∩ は 論理積 ∧ 、補元 c は否定 ¬ を表すことになる。そして、ブール代数に関するド・モルガンの一般法則から、命題論理に関するド・モルガンの法則を導くことができる。
また、空でない任意の集合(対象領域)D を一つ固定して考えれば、D から L への写像は 1 変数の述語となり、全称命題 や存在記号 を定義することができる。そして、ブール代数に関するド・モルガンの一般法則から、述語論理に関するド・モルガンの法則を導くことができる。