ドンジョンとは? わかりやすく解説

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キープ (城)

(ドンジョン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/20 04:35 UTC 版)

キープの例

キープ英語: Keep)またはドンジョンフランス語: Donjon)は、中世ヨーロッパで中心となる建造物のこと。日本語では日本の城天守との性質の類似性から天守と訳される。類似するものに「ベルクフリート」というドイツの城郭建築もあるが、高さの割に狭く、監視塔程度にしか使われていなかった[1]

歴史

10世紀ごろに見られたノルマン人によるモット・アンド・ベイリー式城郭の中枢部のモット(人工の丘、土塁)の頂上に木造の方形建築の塔として築かれたことに始まり、11世紀には城塞の石造化が進み、その過程で最も早くに石造となったのがキープであった。12世紀末頃まで正方形であったが、イングランド王のリチャード1世が、ガイヤール城に多角形平面のキープを築いて以降、多角形平面や円形が現れるようになった。[1]

構造

平時には城主の居館としても機能した。キープの形態によってことなり、一概に当てはめることはできないが、一例としては地下階に当たる部分にダンジョンと呼ばれる牢獄、第1階に当たる部分に出入り口があり橋や階段を架けて出入りした。内部は管理空間となっている。第2階に当たる部分に広間、第3階に居住空間という具合に各階ごとに機能が異なっていた。最上階または屋上には、胸壁やバルティザンと呼ばれる監視用の小規模な塔、複数の狭間などの防御施設を備え、攻撃するための空間として造られた。[1]

脚注

  1. ^ a b c J・E・カウフマン、H・W・カウフマン共著 中島智章訳『中世ヨーロッパの城塞』マール社 2012年

関連項目


ドン・ジョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 08:27 UTC 版)

ドン・ジョン
Don Jon
監督 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
脚本 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
製作 ラム・バーグマン
製作総指揮 ニコラス・シャルティエ英語版
出演者 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
スカーレット・ヨハンソン
ジュリアン・ムーア
音楽 ネイサン・ジョンソン英語版
撮影 トーマス・クロス
編集 ローレン・ザッカーマン
配給 レラティビティ・メディア
KADOKAWA
公開 2013年1月18日
サンダンス映画祭
2013年9月27日
2014年3月15日
上映時間 90分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $6,000,000[1]
興行収入 $30,450,756[1]
$24,477,704[1]
1200万円[2]
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ドン・ジョン』(Don Jon)は、2013年アメリカ合衆国で制作されたコメディドラマ映画。ジョセフ・ゴードン=レヴィットが監督・脚本・主演を務めた。

ストーリー

"ドン・ジョン"ことジョン・マテーロ・Jrは、そのあだ名の由来のように現代のドン・ファンを体現するイタリア系アメリカ人の若者であり、ニュージャージー州バーテンダーをして暮らしている。彼の興味は多くはなく、「自身の肉体、自室、愛車、家族、教会、男友達、女友達、ポルノ」である。性生活は活発であったが、性的にはオンラインポルノの視聴による自慰の方が満足度が高かった。「我を忘れることができる」というのがその理由である。

ある晩のこと、2人の親友ボビーとダニーとバーにいたジョンは、バーバラ・シュガーマンに目を留める。バーバラは裕福な家庭の娘で、ジョンのことを気に入ったが、彼との行きずりの関係を断る。ジョンはフェイスブックで彼女を見つけ、食事に誘う。ジョンはバーバラが好む恋愛映画に付き合うが、ありえない絵空事だとして興味を示さない。彼女はジョンがサービス産業から離れて事務職に就くために夜間の授業を聴講するように仕向ける。2人は互いに惹かれ合うが、バーバラはじっくりと愛を育むことを望み、1か月以上も性交渉をしないまま交遊する。

2人はセックスに至るが、ジョンはやはり満足を得られない。彼はバーバラを愛しており、その身体は完璧だと思うものの、ポルノの方がなお満足度が高いということに気付く。バーバラがまだ横になっている間に、ジョンはポルノを鑑賞する。起きてきたバーバラがその現場を目撃し、ショックを受ける。彼女は別れようとするが、ジョンは観ていたことを否定し、友人から送り付けられた悪戯のメールだと言い訳する。

ジョンがポルノを自室外で楽しみ、バーバラからその嗜癖を隠すことで2人の関係は元に戻る。今度は、携帯電話でポルノを鑑賞しているところを教室にいた中年女性のエスターに見つかってしまう。エスターは以前学校の出入り口のところで泣いているのをジョンが目にして声をかけていた関係にあった。ジョンは丁重にエスターとは距離を置こうとする。ジョンとバーバラはお互いを家族に紹介し、ジョンの家族はバーバラをいたく気に入る。エスターはより現実的な性的描写をしていると思うビデオをジョンに貸す。バーバラはそれまで同様、ジョンを支配しようとして、ジョンが自ら好んでしている自室の掃除は家政婦の仕事であって、男の彼がやるべきものではないと主張する。バーバラがジョンのパソコンブラウザーの履歴を調べ、ポルノ鑑賞を継続していることを突き止めたことで、2人の関係は破局を迎える。

ジョンはバーバラが現れる前の生活に戻ろうとするが、状況は悪化するばかりである。エスターはあきらめずにジョンに関係を求めてきて、ジョンはそれに応えてエスターの車に乗り込みカーセックスを行う。エスターは年齢を重ねた経験に基づく助言を彼にする。エスターはポルノを見ずに自慰してみるようにと言うが、ジョンは自分には不可能なことと自覚する。エスターはジョンが実際のセックスよりもポルノを観ることでより満足するのは、それが一方的な行為であることが原因であると分析する。そして、もしジョンが我を忘れたければ、相手に没入することで達成しなければならない、つまり双方向の経験であると諭す。エスターは夫と息子が交通事故死したことをジョンに明かす。エスターとともに、ジョンは愛情に満ちた性的関係を築く。

ジョンは家族にバーバラとの破局を打ち明ける。彼の両親はがっかりするものの、妹のモニカはけろっとしている。バーバラの支配欲からの付き合いを見抜いていたからである。ジョンはバーバラと再会し、ポルノのことで嘘をついていたことを謝る。バーバラは彼には1つのことしか要求していなかったのにそれを達成できなかったとなじる。それに対してジョンは、彼女からは多くの要求があった、彼女の過大な期待には応えられなかったと反論するものの、バーバラはもう二度と連絡をよこすなと最後まで一方的な要求を口にしてジョンを置き去りにする。

ジョンはエスターとのデートを重ねる。彼女はかなり年上で、2人とも結婚には興味がないものの、ジョンはエスターのことをよく理解し、お互いに我を忘れて没入できるということに疑いを持っていない。

キャスト

※括弧内は日本語吹替

参考文献

  1. ^ a b c Don Jon” (英語). Box Office Mojo. 2014年6月20日閲覧。
  2. ^ キネマ旬報」2015年3月下旬号 93頁

外部リンク




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