トヨタ・B型エンジン (初代)とは? わかりやすく解説

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トヨタ・B型エンジン (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 07:09 UTC 版)

トヨタ・B型エンジン(トヨタ・Bがたエンジン)は、トヨタ自動車水冷直列6気筒ガソリンエンジンの系列である。

トヨタ初の量産エンジンであったトヨタ・A型エンジン (初代)に引き続き、同時期のシボレー製6気筒から基本構造の多くをコピーした製品であるが、A型が全体の寸法をアメリカ流にヤードポンド法で設計していたのに対し、B型では既に日本で施行されていたメートル法基準に変更する措置(メトリック化)を行い、アメリカにおけるシボレーの改良同様にクランクシャフトメインベアリングを3箇所から4箇所に増やす強化策で、性能を向上させている。

戦時体制下で量産化が開始され、太平洋戦争後の1950年代に至るまで、同社の大型トラックバスBJ型四輪駆動車/ランドクルーザー消防車パトロールカー向けの主力エンジンとして用いられた。

系譜

型式

1938年(昭和13年)11月登場

ガソリンエンジン

水冷直列6気筒OHV

B - 3,400cc

B型(初代)
タイプ 水冷直列6気筒OHVガソリンエンジン
排気量 3,386cc
内径x行程 84.1mm×101.6mm
圧縮比 6.0
最高出力 75ps/3,200rpm
最大トルク 21kgf·m/1,600rpm
テンプレートを表示
  • (初)トヨタ・GB型トラック(1938年12月)[1]
  • トヨタ・HB型バスシャーシ(1939年)
  • トヨタ・LB型バスシャーシ(1942年4月)
  • トヨタ・KB型トラック(1942年11月)
  • トヨタ・KC型トラック(1943年11月)- 強化型の特KCが震洋のエンジンに選定された。
  • トヨタ・KCY型トラック(1943年11月) - トヨタ初の四輪駆動
  • トヨタ・BM型トラック(1947年3月)
  • トヨタ・BS型トラック(1949年6月) - BM型のショートホイールベース版。トレーラー牽引用(ロードトラクター牽引自動車)等
  • トヨタ・BL型バスシャーシ(1949年5月) - 戦後初の新設計バスシャーシ
  • トヨタ・BX型トラック(1951年8月)戦後初の新設計トラックシャーシ 基本設計はFX→FAへと継承された
  • トヨタ・BQ型3/4トン積み四輪駆動トラック(1952年9月) - 警察予備隊保安隊向け
  • トヨタ・BJ型四輪駆動車/ランドクルーザー(1953年1月)
  • トヨタ・パトロールBH型(1955年 - 1958年) - トラックシャーシにトヨペット・クラウンRS型に酷似したボディを架装したパトカー専用車
  • トヨタ・BH型救急車(BH26型、1956年 - 1958年)トラックシャーシに2代目トヨペットマスターラインバンに類似したボディを架装したメトロポリタン型救急車

脚注

  1. ^ GB型トラック - トヨタ自動車75年史(更新日不明)2018年3月30日閲覧

関連項目




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