デフ‐コン【DEF CON】
デフコン【DEFCON】
【デフコン】(でふこん)
Defense Readiness Condition (防衛準備態勢)の略。
アメリカにおいて、国防総省が作成している戦争への軍の準備態勢を示す指針のこと。
1~5までの5段階に分けて設定されており、危機的状況に近いほど数字が小さくなる。
その準備態勢は、おおむね次の通りであるとされる。
- デフコン5(フェイドアウト)
- 平時態勢。
軍備は統合参謀本部が代表して管理し、軍の主な動静は国防長官を通じて発表される。
戦略爆撃機の離陸は許可されない。 - デフコン4(ダブルテイク)
- 準備態勢。
合衆国およびその同盟国を当事者とする紛争の発生を予想し、これに備える態勢。
米ソ冷戦の期間中はほとんどこのレベル以下に下がらなかった。 - デフコン3(ラウンドハウス)
- 高度な準備態勢および非対称戦争。
全ての軍用無線が傍受を警戒した機密コールサインに変更される。 - デフコン2(ファーストフェイス)
- 準戦時態勢。
キューバ危機の際に一度だけ発令された。
(軍事機密のため詳細は不明) - デフコン1(コックドピストル)
- 国家総力戦態勢。
核兵器の使用準備、および24時間体制の戦略哨戒を含む最高レベルの警戒態勢。
実際に発令された事例は未だ存在しない。
デフコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/06 08:59 UTC 版)
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デフコン(アメリカ英語: DEFCON)とは、「Defense Readiness Condition」の略で、通常は戦争への準備態勢を5段階に分けたアメリカ国防総省の規定を指す[要出典]。
「デフコン5」は完全な平時であり、「デフコン1」だと完全な戦争準備態勢(非常時)となる。例を挙げると、デフコン5では核攻撃機はアメリカ本土地上待機であるが、デフコン1だと24時間3 - 4交代でアラスカまたは北極圏上空待機となり、その他も地上待機となる。
レベル

- デフコン 5
- 平時における防衛準備状態を示す。準備状態の上昇は統合参謀本部が実行し、国防長官が宣言する。
- デフコン 4
- 情報収集の強化と警戒態勢の上昇を意味する。冷戦中、大陸間弾道ミサイル部隊の態勢は全てこのレベルだった。
- デフコン 3
- 通常より高度な防衛準備状態を示す。アメリカ軍の使用する無線は、機密コールサインに変更される。第4次中東戦争時の1973年10月25日[1]、2001年9月11日の同時多発テロの際にも宣言された[2]。
- デフコン 2
- 最高度に準じる防衛準備状態を示す。キューバ危機の際、1962年10月26日に一度だけ宣言されたことがある。戦略航空軍団はB-52爆撃機の一部を空中待機、残りのB-52とB-47は滑走路待機となった。これは戦略航空軍団についてのみ11月15日まで継続された。また沖縄の恩納村においては核弾頭ミサイル・メイスBの発射準備が実施された。
- デフコン 1
- 最高度の準備を示す。現在までに用いられたことは一度も無いが、アメリカ軍やアメリカ領土に対する外国軍による切迫した、または進行中の攻撃のために予約されている。核兵器の使用が許可されることもある。
しかし、同じデフコンでも異なるオプションがある。例えばデフコン1には「オプション・ブラボー」というものがあり、通常兵器の使用が許可される。また核兵器の使用は大統領の直接命令が必要であり、デフコン1によって自動的に核兵器の使用が許可されるわけではない。
脚注
- ^ “DEFCON DEFense CONdition - United States Nuclear Forces”. FAS.org. 2020年1月9日閲覧。
- ^ “911 Commission Report” (PDF). 911 commission. 2020年1月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- デフコンのページへのリンク