デビュー~成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 00:28 UTC 版)
兄弟が音楽活動を始めたのは、母親と共にデトロイトからミシガン州グランドラピッズに移った1970年代中頃からで、最初はランディ、マーク、エルドラ(エル)の3人でSMASHというバンドに属していた。そこに長女バニーが加わって、1979年にThe DeBargesという独自のグループをスタートした。同じ時期の1976年、兄のボビーとトニーが結成したSwitch がジャーメイン・ジャクソンらの目に留まってモータウンで活躍し始めており、R&B界で100万枚もの売上を記録するようになっていた。これらの活動を見ていたモータウンCEOや創設者のベリー・ゴーディJr.はデバージ兄弟の音楽的才能に感銘を受け、その年のうちに契約を交わすまでに至った。 モータウンでの2年間の修行の後、1981年にボビー、バニー、エルの3人をメインプロデューサーとして、デビューアルバム「DeBerges」をリリース。モータウンとしても"ジャクソン5の再来"を期待して売り出したが、ファーストアルバムはさほど注目されないまま終わった。翌年の1982年に七男のジェームズを迎え入れるとともにグループ名をデバージ”DeBarge”に改名。セカンドアルバム「ALL THIS LOVE」を発表すると、ファーストカットの「アイ・ライク・イット」(ランディ、バニー、エルの3人が作曲した)がR&Bのシングルチャート2位に、ビルボードのアダルトコンテンポラリーチャートで1位を記録し、一躍スターダムに躍り出た。 そして1985年にリリースされた4枚目のアルバム「リズム・オブ・ザ・ナイト」が世界中でヒット。その中の”RHYTHM OF THE NIGHT ” はR&Bチャートのトップを飾り、同年5月の全米ビルボード100では「ウィ・アー・ザ・ワールド」、マドンナの「クレイジー・フォー・ユー」に次ぐ3位を記録し、モータウンが送り出した数々のヒット曲の中でも最も売れた曲となった。この曲はもともとモータウンが製作した映画「The Last Dragon」(1984年 日本未公開)の主題曲として作られたもので、広く知られるようになったのは映画の宣伝やサウンドトラック盤の発売などの好条件が重なったおかげでもあった。
※この「デビュー~成功」の解説は、「デバージ」の解説の一部です。
「デビュー~成功」を含む「デバージ」の記事については、「デバージ」の概要を参照ください。
- デビュー~成功のページへのリンク